社会動態セミナー

人類社会における不平等の生成と発達

2017年2月17日(金) 13:00-17:00
会場:東北大学 川内北キャンパス マルチメディア教育棟6F大ホール
入場無料・事前登録不要

企画趣旨

今日、世界的な規模で社会的不平等や格差の拡大が問題となっている.社会的不平等や格差が、われわれの生活や社会全体に対していかなる影響を及ぼすのか、そもそも不平等は人類社会にとって必然なのか、それともより平等な社会の実現は可能なのか.こうした問いについて考えるためには、現代社会の格差のみならず、時間的にも空間的にも視野を広げて、格差と人類社会との関係を問い直す必要がある.本シンポジウムでは、人類学と考古学の第一人者を招いて、人類社会における不平等の生成と発達について、それぞれの立場からご講演いただく.その上で、社会学をはじめとする他の学問分野の蓄積もふまえながら学際的な形で議論することを試みる.

タイムテーブル

13:00-13:10趣旨説明
13:10-14:10寺嶋秀明先生「人類進化からみた平等の意味と働き」
14:10-14:20休憩
14:20-15:20関雄二先生「考古学からみた社会的差異の登場:アンデス文明を中心に」
15:20-15:30休憩
15:30-16:00高倉浩樹先生コメント 佐藤嘉倫先生コメント
16:00-17:00総合討論

講演者紹介

寺嶋秀明

関雄二

1951年生まれ.京都大学大学院理学研究科博士課程修了,理学博士.神戸学院大学人文学部教授.専攻は、文化人類学、生態人類学. 主な著書・編著に、『平等論─霊長類と人における社会と平等性の進化』(ナカニシヤ出版)、『平等と不平等をめぐる人類学的研究』(ナカニシヤ出版) 、『エスノ・サイエンス』(京都大学学術出版会)、『共生の森―熱帯林の世界〈6〉』(東京大学出版会).


1956年生まれ.東京大学大学院社会学研究科博士課程中退.国立民族学博物館先端人類科学研究部長・教授.専攻は、アンデス考古学、文化人類学. 主な著書・編著に、『古代文明アンデスと西アジア 神殿と権力の生成』(朝日新聞出版)、『アンデスの文化遺産を活かす――考古学者と盗掘者の対話 (フィールドワーク選書6)』(臨川書店)、『世界の考古学 1 アンデスの考古学 改訂版』(同成社)、『古代アンデス権力の考古学 (学術選書―諸文明の起源 (006)) 』(京都大学学術出版会).


アクセス

お問い合わせ

東北大学学際科学フロンティア研究所[瀧川]

E-mail:takikawa[at_mark]m.tohoku.ac.jp

主催

東北大学学際科学フロンティア研究所

領域創成研究プログラム「社会の興亡に格差が与える影響:考古学的データによる社会学的格差理論の構築」