トピックス
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研究会等のお知らせ2017.02.11
学の生態系(エコシステム):生存戦略としての再構築(PDF) 基調講演:西野 嘉章 氏(東京大学総合研究博物館) 海部 陽介 氏(国立科学博物館) 講演:和田 雅子 特任教授(北海道大学) 寺田 弥生 特任准教授(東北大学) 小川 正 特任教授(京都大学) 主催/東北大学学際科学フロンティア研究所 共催/連携型博士研究人材総合育成システムの構築(北海道大学) 計算物質科学人材育成コンソーシアム(東北大学) 京阪神次世代グローバル研究リーダー育成コンソーシアム(京都大学) 会場:東北大学 片平さくらホール 詳細はウェブサイトをご覧ください [ 入場無料・事前登録不要 ]
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会議発表・論文・出版2017.02.10
中山 勝文 准教授(新領域創成研究部) 『Cell Reports』に論文掲載、および報道発表 プレスリリース/2017年2月8日 新領域創成研究部の中山勝文准教授の研究グループは、同大学院工学研究科の森本展行准教授、同大学院情報科学研究科の木下賢吾教授、およびサイクロトロン・ラジオアイソトープセンターの田代学教授の研究グループとの異分野融合共同研究により、シリカ(二酸化ケイ素)粒子を認識する受容体を発見しました。 シリカは地殻の6割を占める地球上で最も多い化合物の一つであり、その粉塵微小粒子を大量に吸い込むと数年に渡って肺の慢性的な炎症が起き、塵肺と呼ばれる重篤な肺疾患が発症します。その炎症機構として、シリカ粒子が体内に入るとマクロファージという免疫細胞がそれを捕食しIL-1βなどの炎症性サイトカインを放出することが引き金となることが判っていました。しかしながら、どのようにマクロファージがシリカ粒子を取り込むのかは不明でした。 今回の成果により、マクロファージ上に発現するスカベンジャー受容体クラスBメンバー1(SR-B1)がシリカ粒子を認識することが明らかとなりました。本研究は粉塵微小粒子が引き起こす炎症性疾患の病態解明に貢献することが期待されます。 この成果は2017年1月31日(日本時間2月1日午前2時)に米国科学雑誌「Cell Reports」の電子版に掲載され、本学より2月8日にプレスリリースされました。なお、本研究は、文部科学省研究費補助金、日本医療研究開発機構(AMED)創薬等ライフサイエンス研究支援基盤事業、公益財団法人内藤記念科学振興財団、公益財団法人住友財団の支援を受けて行われました。 プレスリリース: 東北大学
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研究会等のお知らせ2017.02.10
「第5回 加速器ビームを使った原子核・素粒子実験実習スクール」 会場:東北大学電子光理学研究センター 及び 東北大学サイクロトロン・ラジオアイソトープセンター 申込締切:12月27日 詳細、参加申込については、こちらをご覧ください。
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会議発表・論文・出版2017.01.31
泉 正範 助教(新領域創成研究部) 『The Plant Cell』に論文掲載、および報道発表 プレスリリース/2017年1月30日 「オートファジー」は、生物が自らの細胞の一部を消化するための機構です。新領域創成研究部の泉正範(いずみまさのり)助教は、研究用モデル植物であるシロイヌナズナに紫外線や強い白色光、自然太陽光を照射し、光合成を担う葉緑体にダメージを与えると、葉緑体が丸ごとオートファジーで運ばれ分解される「クロロファジー」が起こることを発見しました。この成果により、壊れた葉緑体の除去を担う新たなオートファジー経路が示されました。 葉緑体の分解は、夏は青々としていた水田が秋にかけて黄金色に色づく過程でも積極的に起きており、作物生産とも密接にかかわる現象です。本成果をスタート地点として、葉緑体の分解を制御し、作物の機能や品質の向上を図ろうとする応用的研究が発展していくことが期待できます。 本研究の成果は、植物科学分野において世界的に権威のある米国植物生理学会誌The Plant Cell online版に2017年1月25日に掲載され、1月30日に本学よりプレスリリースされました。 掲載論文: Masanori Izumi, Hiroyuki Ishida, Sakuya Nakamura and Jun Hidema, "Entire Photodamaged Chloroplasts Are Transported to the Central Vacuole by Autophagy", The Plant Cell, doi:10.1105/tpc.16.00637 プレスリリース: 国内 東北大学 国際 東北大学 EurekAlert!
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会議発表・論文・出版2017.01.26
早瀬 元 助教(新領域創成研究部) 『ChemNanoMat』に論文掲載、および報道発表 プレスリリース/2017年1月26日 新領域創成研究部の早瀬元 助教は酸化水酸化アルミニウム組成をもつベーマイトナノファイバー(BNF)で構成される、超低密度かつ透明な多孔質ビーズを凍結乾燥で作製することに成功しました。 5mg cm−3を下回るかさ密度でありながら可視光に対して透明な多孔体は、これまで高圧を必要とする超臨界乾燥を経て作製する必要がありました。大きさに制限はあるものの、あつかいやすいプロセスで構造体の作製が可能になったことから、超低密度材料の新たな物性研究や応用発展へと繋がることが期待されます。 本研究成果は、2017年1月16日にChemNanoMatへオンライン掲載され、1月26日にプレスリリースされました。 BNFクライオゲル作製の概要 掲載論文: Gen Hayase, "Facile fabrication of ultralow-density transparent boehmite nanofiber cryogel beads and their application to a nanoglue", ChemNanoMat, doi: 10.1002/cnma.201600360 プレスリリース: 東北大学
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会議発表・論文・出版2017.01.19
津村 耕司 助教(新領域創成研究部) 書籍出版のお知らせ 『宇宙はなぜ「暗い」のか?』 ベレ出版 発売日/2017年1月20日 本研究所の津村耕司助教は、1月20日にベレ出版より、「宇宙はなぜ「暗い」のか?」というタイトルの書籍を出版します。 「宇宙が暗いなんて当たり前じゃないか」と思われるかもしれません。確かに私たちは毎日、太陽が沈んで夜になると、空が暗くなることを知っています。この夜の暗さこそが、「宇宙の暗さ」です。この当たり前に思えることは、じつはとても不思議なことで、「無限の空間に無限の恒星が一様にばらまかれているとしたら、空は全体が太陽面のように明るいはず」という問題として、オルバースのパラドックスと呼ばれています。本書では、さまざまな角度から「宇宙の明るさ」について迫ることでその疑問を解き明かし、その過程において、宇宙に関する基礎的な知識も自然に学べるようになっています。 ■書籍情報 津村 耕司 著 『宇宙はなぜ「暗い」のか?』 ベレ出版 四六判/192ページ 定価1,620円(2017年1月20日発売) SBN 978-4-86064-501-4 ※書籍の詳細(ベレ出版)
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会議発表・論文・出版2017.01.19
野内 類 助教(新領域創成研究部) 『Frontiers in Aging Neuroscience』に論文掲載、 および報道発表 プレスリリース/2017年1月13日 本研究所新領域創成研究部の野内類助教と加齢医学研究所の川島隆太教授を中心とする研究グループは、高齢者の認知機能を向上させる処理速度トレーニングゲームを開発し、無作為比較試験を用いて効果の検証いたしました。 その結果、処理速度ゲームを4週間実施すると高齢者の処理速度や抑制能力が向上し、抑うつ気分が低減することが明らかになりました。この研究の成果は、2016年12月23日発行のオンライン雑誌のFrontiers in Aging Neuroscience誌(Impact Factor = 4.348)に掲載されました。 本研究は、シャープ(株)との共同研究の成果の一部です。 論文情報: http://journal.frontiersin.org/article/10.3389/fnagi.2016.00302/full プレスリリース: (国内)東北大学 (国際)東北大学、EurekAlert!
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会議発表・論文・出版2017.01.19
中嶋悠一朗 助教(新領域創成研究部) 『International Journal of Molecular Sciences』 に論文掲載 掲載日/2016年12月20日 細胞の自殺として知られるアポトーシス(apoptosis)は、ヒトを含む多細胞動物のからだづくりや恒常性の維持に必須の生命現象の一つです。生体にとって不要な細胞や異常な細胞を除去することで、アポトーシスは炎症を防ぎ、組織恒常性を維持する上で重要な働きをします。一方、アポトーシスの仕組みの破綻は、発生異常やがん、自己免疫疾患などの病態につながります。これまで、アポトーシスは細胞自律的な現象として捉えられてきましたが、近年、アポトーシス細胞が、周辺の生存細胞に積極的に影響を与えること、そして周辺細胞からもアポトーシスが細胞非自律的に誘導される、という双方向性の相互作用が示唆されています。新領域創成研究部の中嶋助教は、本学生命科学研究科の倉永英里奈教授、奈良先端大学院大学の川元悠平(博士課程2年)さんらとともに、細胞社会におけるアポトーシス細胞と周辺細胞の相互作用について、最新の研究成果までをまとめた総説論文を発表しました。アポトーシスと貪食、細胞増殖、機械的な力の発生、という視点から分野を捉え直した、興味深い総説に仕上がっています。 本成果はオープンアクセスジャーナルである学術誌 International Journal of Molecular Sciences (5-Year Impact Factor: 3.213)に2016年12月20日付で掲載されました。 論文情報: Yuhei Kawamoto, Yu-ichiro Nakajima, Erina Kuranaga, "Apoptosis in Cellular Society: Communication between Apoptotic Cells and Their Neighbors", International Journal of Molecular Sciences 2016 Dec 20;17(12). pii: E2144. doi: 10.3390/ijms17122144.
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研究会等のお知らせ2016.12.28
平成28年度後期 全領域合同研究交流会(第2回)のご案内(PDF) 発表者:鎌田 誠司 助教(先端基礎科学)ほか 場所:学際科学フロンティア研究所1階 大セミナー室 ■全領域合同研究交流会について(28年度後期開催日程掲載)
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受賞2016.12.27
武田 翔 さん(三木グループ博士課程2年) 『2016 TFC ELyT Workshop Best Poster Award』を受賞 受賞日/2016年10月7日 先端学際基幹研究部の三木寛之准教授の研究グループの博士後期課程2年武田翔さんは、10月6日から8日に宮城県蔵王町で開催された国際ワークショップ「2016 TFC ELyT Workshop (8th Annual Workshop)」にて、"2016 TFC ELyT Workshop Best Poster Award" を受賞いたしました。