東北大学
学際科学フロンティア研究所

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泉 正範 助教(新領域創成研究部)

2017.01.31

泉 正範 助教(新領域創成研究部)

『The Plant Cell』に論文掲載、および報道発表

プレスリリース/2017年1月30日


 

「オートファジー」は、生物が自らの細胞の一部を消化するための機構です。新領域創成研究部の泉正範(いずみまさのり)助教は、研究用モデル植物であるシロイヌナズナに紫外線や強い白色光、自然太陽光を照射し、光合成を担う葉緑体にダメージを与えると、葉緑体が丸ごとオートファジーで運ばれ分解される「クロロファジー」が起こることを発見しました。この成果により、壊れた葉緑体の除去を担う新たなオートファジー経路が示されました。
葉緑体の分解は、夏は青々としていた水田が秋にかけて黄金色に色づく過程でも積極的に起きており、作物生産とも密接にかかわる現象です。本成果をスタート地点として、葉緑体の分解を制御し、作物の機能や品質の向上を図ろうとする応用的研究が発展していくことが期待できます。

本研究の成果は、植物科学分野において世界的に権威のある米国植物生理学会誌The Plant Cell online版に2017年1月25日に掲載され、1月30日に本学よりプレスリリースされました。

掲載論文:
Masanori Izumi, Hiroyuki Ishida, Sakuya Nakamura and Jun Hidema, "Entire Photodamaged Chloroplasts Are Transported to the Central Vacuole by Autophagy", The Plant Cell, doi:10.​1105/​tpc.​16.​00637

プレスリリース:
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