東北大学
学際科学フロンティア研究所

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小嶋 隆幸 助教『Journal of The American Chemical Society』に論文掲載

2018.04.04

『Journal of The American Chemical Society』に論文掲載
小嶋 隆幸 助教
 
小嶋隆幸 助教(新領域創成研究部)「Journal of The American Chemical Society」に論文掲載
触媒としてはPtやPdなどの貴金属が幅広く使用されていますが、その使用量削減や新規触媒機能の創出を目的として、貴金属原子1個から成る触媒活性サイトの研究が最近注目されています。しかしながら、そのような究極的な状態は作製が難しいだけでなく、本当に貴金属原子1個で構成されているのかどうか調べることも困難です。
新領域創成研究部の小嶋隆幸助教、多元物質科学研究所の蔡研究室、東京大学およびLudwig-Maximilians-Universität Münchenから成る研究グループは、複雑構造金属間化合物Al13Fe4に微量のPtを添加することでサイト選択的にPt原子を分散させ、X 線および電子線を用いた精密な構造解析によりPt原子1個から成るサイトが形成していることを明らかにしました。また、触媒反応試験により、Ptを添加することで触媒活性が向上していることを確認し、Ptが1原子状態でも高い触媒活性を示すことを明らかにしました。
小嶋助教は触媒反応試験およびその解析を担当しました。
 
論文情報:
Tsunetomo Yamada, Takayuki Kojima, Eiji Abe, Satoshi Kameoka, Yumi Murakami, Peter Gille, An Pang Tsai
“Probing Single Pt Atoms in Complex Intermetallic Al13Fe4”
Journal of The American Chemical Society, 140 (2018) 3838–3841.
https://pubs.acs.org/doi/abs/10.1021/jacs.7b13658
 
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