東北大学
学際科学フロンティア研究所

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梨本裕司助教 論文掲載

2018.07.31

学際科学フロンティア研究所 新領域創成研究部の梨本裕司助教は、東北大学工学研究科の伊野浩介准教授、珠玖仁教授、平典子さん、スペインのthe Institute of Bioengineering of Catalonia (IBEC)所属のJavier Ramon Azcon博士らと共同で、マイクロ/ナノ電極を用い、細胞内の物質を計測する手法に関する総説論文を発表しました。
近年、からだの中の細胞を個々に評価する単一細胞解析技術により、同一の組織を構成する同種の細胞でも、その機能に大きなばらつきがあることが明らかとなりました。このような細胞ごとの個性を評価する技術は、生命の本質に迫る技術として注目されています。
細胞機能の評価法として、主に蛍光を用いた手法が用いられておりますが、細胞と同等以下のサイズを有するマイクロ/ナノ電極を用いた細胞機能の測定法は、非ラベルに計測可能、測定部をコンパクトに集積化可能などといった特徴があります。
 
本論文は、単一細胞計測を行う研究者へ、技術の特徴、および近年の動向を広く紹介するものです。
 
論文情報:
Kosuke Ino, Yuji Nashimoto, Noriko Taira, Javier Ramon Azcon, Hitoshi Shiku
“Intracellular Electrochemical Sensing”, Electroanalysis, in press.
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