東北大学
学際科学フロンティア研究所

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植物が飢餓を乗り切るためにはオートファジーが必要! オートファジーが産み出すアミノ酸が飢餓時のエネルギー源となる

1月30日『Plant & Cell Physiology』に論文掲載、2月2日報道発表

2018.02.02

プレスリリース
 
新領域創成研究部の泉 正範助教は、本学農学研究科の石田宏幸准教授らとの共同研究により、植物が飢餓を生き抜くために、オートファジーを活性化することで産み出したアミノ酸をエネルギーとして利用していることを明らかにしました。本研究は、植物の生存戦略の理解、植物オートファジーの役割解明に加え、オートファジー活性を改変することで植物体内のアミノ酸含量を変動させられる可能性を示した重要な成果です。
 
本研究結果は、国際誌Plant & Cell Physiology電子版に、1月30日に掲載され、2月2日に本学よりプレスリリースされました。
 
論文情報:
題目:Vacuolar Protein Degradation via Autophagy Provides Substrates to Amino Acid Catabolic Pathways as an Adaptive Response to Sugar Starvation in Arabidopsis thaliana
著者:Takaaki Hirota, Masanori Izumi, Shinya Wada, Amane Makino, Hiroyuki Ishida
雑誌:Plant & Cell Physiology
DOI:https://doi.org/10.1093/pcp/pcy005
 
飢餓環境(暗所)に4日間置いた後、光を当てる通常環境で1週間栽培した植物写真。野生型植物(左)は問題なく生き抜き成長を再開することができるが、オートファジーと、アミノ酸をエネルギーとして消化する異化代謝の両方を行えない二重変異体(右)は枯死してしまう。
 
プレスリリース:
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