東北大学
学際科学フロンティア研究所

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才田淳治教授、山田類助教『材料』誌に解説掲載

3月15日『材料』誌に解説掲載

2019.04.04

学際科学フロンティア研究所 先端学際基幹研究部の才田淳治教授、新領域創成研究部 山田 類助教らは、金属ガラスの熱的構造若返り(未緩和状態への回復)現象に関する解説文を、科学誌 材料(公益社団法人 日本材料学会)に発表しました。

金属ガラスはランダム原子配列構造を有しますが、適当な温度で熱処理すると、過剰に導入された空隙や原子配列の局所的な規則化(これらを広く構造緩和と呼びます)を起こすことが知られています。この構造緩和は機械的特性を著しく劣化させるため、その挙動の解明や改善方法が大きな課題となっています。本グループでは、種々の方法によって緩和状態を制御し、未緩和状態への回復(構造若返り)を目指す研究を行っています。本解説文は、日本材料学会金属ガラス部門委員会の依頼によって執筆され、熱処理による構造若返り現象に関する一連の研究結果を解説したものです。
 
本成果は文部科学省科学研究費補助金 基盤研究A(No.23246109)および東北大学学際科学フロンティア研究所 学際研究促進プログラム「ランダム原子配列構造制御の基礎科学と新 材料・新機能創成への融合展開」(平成26~28年度)の支援を受けて行った研究の一部です。
また本研究は国立研究開発法人 物質・材料研究機構との共同研究です。

掲載解説:
才田淳治、山田 類、譯田真人 :材料 : 68 (2019) 185-190.
  金属ガラスの熱的構造若返り
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