東北大学
学際科学フロンティア研究所

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奥村正樹 助教『BBA general subjects』に論文掲載

4月12日『Biochimica et Biophysica Acta (BBA) – General subjects』オンライン版に論文掲載

2019.04.18

細胞内小器官の1つである小胞体内腔には、蛋白質の品質管理を担うプレーヤーとして多数の分子シャペロンやジスルフィド結合導入酵素などが存在します。近年、これらプレーヤーの中でもProtein Disulfide Isomerase  (PDI) ファミリーが、インスリンや免疫グロブリンなどの小胞体でつくられる重要な調節因子をターゲットとして、構造形成、ジスルフィド結合導入、凝集の抑制など、様々な面からこれらの品質管理を行っていることがわかってきました。最近では、PDIファミリーの機能不全が神経変性疾患をはじめとしたミスフォールディング病と関係することも指摘されています。
 
そこで、新領域創成研究部の奥村正樹助教、現日本学術振興会特別研究員PDの松﨑元紀博士(平成30年度、東北大学学際研学術研究員)、現関西学院大学の金村進吾助教(平成29年度、東北大学学際研学術研究員)、東北大学学際研学術研究員の木下岬博士、韓国基礎科学支援研究院Lee教授、および東北大学多元物質科学研究所の稲葉謙次教授らは、構造生物学を中心に、生物物理学・細胞生物学、また蛋白質一分子の動的解析といった様々な視点から、当該分野の最新の報告や歴史について、概説する論文(Review)を「Biochimica et Biophysica Acta (BBA) – General subjects」誌にて発表し4月12日付でオンライン版に掲載されました。
 
 論文情報:
M. Matsusaki#, S. Kanemura#, M. Kinoshita#, YH. Lee, K. Inaba*, and M. Okumura* (#equal contribution, *corresponding authors)
 "The Protein Disulfide Isomerase Family: from Proteostasis to Pathogenesis"
Biochimica et Biophysica Acta (BBA) – General subjects
 doi: 10.1016/j.bbagen.2019.04.003
 
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