東北大学
学際科学フロンティア研究所

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阿部博弥 助教『Sensors and Actuators B: Chemical』に論文掲載

2019.11.06

脳組織や神経細胞の凝集塊から放出される神経伝達物質を定量的かつリアルタイムでイメージングする技術は、脳機能の理解や創薬スクリーニングへの応用が期待されており、近年盛んに研究が行われています。一方で、これらの組織には、多様な神経伝達物質や生体関連物質が含まれており、目的の物質を選択的かつ高感度にイメージングすることは困難でした。
 
今回、新領域創成研究部の阿部博弥助教は、東北大学大学院環境科学研究科末永智一教授(現東北大学イノベーション戦略推進センター特任教授)らとともに、選択的かつ高感度検出が可能なレドックスサイクリング技術と組み合わせた電気化学イメージングデバイスを開発し、生体関連物質存在下での神経伝達物質の選択的イメージングを検討しました。その結果、レドックスサイクリングを誘導していない通常の電極に比べ、本デバイスでは2倍以上の増幅可能なデバイスの開発に成功しました。さらに、過剰量の生体関連物質(アスコルビン酸)が含まれる溶液においても、神経様細胞凝集塊から放出される神経伝達物質のみを選択的に検出することに成功しました。今後、本デバイスを脳などの神経組織に適用することで、神経伝達物質放出の時間・空間的解析が発展することが期待できます。
 
 
本成果についてまとめた論文は、「Sensors and Actuators B: Chemical」誌において、11月2日付でオンライン版に掲載されました。
 
論文情報:
Hiroya Abe, Hiroshi Yabu, Ryota Kunikata, Atsushi Suda, Masahki Matsudaira, Tomokazu Matsue
“Redox cycling-based electrochemical CMOS imaging sensor for real time and selective imaging of redox analytes”
Sensors and Actuators B: Chemical
DOI: 10.1016/j.snb.2019.127245
https://doi.org/10.1016/j.snb.2019.127245
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