東北大学
学際科学フロンティア研究所

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小嶋隆幸 助教『 ACS Omega』に論文掲載

2019.12.27

ホイスラー合金は磁性・スピントロニクス材料、熱電材料、形状記憶合金などとして精力的に研究されている物質群ですが、小嶋隆幸助教はこれを触媒に応用する研究に取り組んでいます。
 
水素エネルギー社会において、水素を安全に貯蔵・輸送する形態としてメタノール(CH3OH)は候補の一つであり、メタノールから水素を取り出して利用するためには水蒸気改質という反応(CH3OH + H2O → 3H2 + CO2)が有効です。
 
様々な種類のホイスラー合金を触媒としてこの反応を行ったところ、既報を超えるような特性は示しませんでしたが、反応中に様々な構造変化を示し、構成元素の組み合わせによる構造変化と触媒特性の傾向が明らかになりました。この結果、ホイスラー合金は優れた複合機能触媒を作製するための前駆体としても利用できる可能性が示されました。
 
論文情報:
Takayuki Kojima, Satoshi Kameoka, An-Pang Tsai, “Catalytic properties of Heusler alloys for steam reforming of methanol”, ACS Omega, 4 (2019) 21666–21674.
DOI:10.1021/acsomega.9b01837
https://pubs.acs.org/doi/10.1021/acsomega.9b01837
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