東北大学
学際科学フロンティア研究所

トピックス

DNAオリガミで「しなやかに」曲がるナノアームを実現

2020年4月1日『Angewandte Chemie International Edition』誌に論文掲載、および4月3日プレスリリース

2020.04.03

新領域創成研究部の鈴木勇輝助教は、本学工学研究科川又生吹助教、大学院生の水野康平氏、村田智教授らとともに、DNAオリガミ法と呼ばれるナノ構造体作製技術を駆使して、イオンに応答して「しなやかに」変形するナノアームを開発しました。今回開発したナノアームは、多数の極微の変形モジュールから構成されており、それらの変形が累積されることでしなやかな動きを実現しています。本研究成果は、開閉運動、スライド運動、回転運動といった単純な動きが主だったDNAナノマシンの世界に、新たな設計アプローチを提案するものであり、細胞表面などやわらかで不定形な場で機能するナノ~マイクロスケールのロボット開発に資するものと期待されます。

研究成果は4月1日にドイツ化学会誌「Angewandte Chemie International Edition」にオンライン掲載され、4月3日本学よりプレスリリースされました。
本研究は、日本学術振興会、文部科学省学術研究助成基金助成金/科学研究費補助金の支援を受けて行われました。
 
論文情報:
Yuki Suzuki, Ibuki Kawamata, Kohei Mizuno, Satoshi Murata, "Large deformation of a DNA-origami nanoarm induced by the cumulative actuation of tension-adjustable modules", Angewandte Chemie International Edition, 2020
DOI: 10.1002/anie.201916233
https://doi.org/10.1002/anie.201916233
 
 
PAGE TOP