東北大学
学際科学フロンティア研究所

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山田類 助教、才田淳治 教授『Materials and Design』に論文掲載

『Materials and Design』オンライン版に論文掲載

2020.06.05

先端学際基幹研究部の山田類助教及び才田淳治教授らのグループは、金属材料研究所、大学院工学研究科マテリアル・開発系との共同研究により、熱的安定性の低いFe系金属ガラスを対象とした金属ガラスマイクロ部品作製プロセスを提案し、その有用性及び再現性を調査しました。マイクロ部品の原料となるFe系金属ガラス単分散粒子の熱履歴を調査したところ、同じロッドで作製した同粒径を有する粒子において概ね熱履歴が揃っていることが確認されました。また、その粒子1つを1回のガラス加工で1つの最終製品に直接成形するプロセスを通じて、種々のマイクロ部品の試作品の作製に成功しました。さらに、樽型に成形した試料を例に、最終製品の熱履歴並びに幾何学形状の再現性を確認することができました。これより、金属ガラスマイクロ部品の創製プロセスが新たに確立され、得られた成果は、今後の金属ガラスマイクロ部品の実用化、製品化を切り拓くものと期待されます。
 
本研究は、日本学術振興会科学研究費助成事業基盤研究A [課題番号18H03829]の支援を受けて実施されたものです。
 
論文情報 :
Rui Yamada, Noriharu Yodoshi, Naoyuki Nomura, Junji Saida, Akira Kawasaki, “Uniformity of the glassy state of iron-based metallic glassy particles and reproducibility of fabricating microparts”, Materials and Design 191 (2020) 108667.
 
DOI : 10.1016/j.matdes.2020.108667
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