東北大学
学際科学フロンティア研究所

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古生物学的なアプローチを通じた地球外生命探査への挑戦 地球の生命が幸運にも絶滅しなかった確率は15%?!

2020年7月30日『Scientific Reports』誌に論文掲載、および8月27日プレスリリース

2020.08.31

東北大学 学際科学フロンティア研究所 津村 耕司 客員准教授(東京都市大学 理工学部 自然科学科 准教授)は、海洋生物の化石データから、地球上の生命が絶滅しなかった確率を推定する方法を提案し、この成果がSpringer Nature社の発行するScientific Reports誌に、7月30日付で掲載され、8月27日に東京都市大学および本学よりプレスリリースされました。
 
地球の過去5億4000万年における海洋生物の化石データベースを用いて、地球上の生物の大絶滅の規模と頻度を解析することで、地球上の生命の誕生から現在までの約40億年間に生命が絶滅せずに生き残れた確率は約15%であると推定しました。現在までに4000を超える太陽系外惑星が発見され、次は地球外生命の初発見が期待されていますが、今回の成果は、太陽系の外で生命を宿すような天体の数を推定する際にも応用が可能です。
 
 
 
論文情報:
Tsumura, “Estimating survival probability using the terrestrial extinction
history for the search for extraterrestrial life”, Scientific Reports, 10, 12795, (2020)
DOI: 10.1038/s41598-020-69724-2
 
プレスリリース:
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