東北大学
学際科学フロンティア研究所

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中嶋悠一朗 助教『Methods in Molecular Biology』に論文掲載

2020年12月6日『Methods in Molecular Biology』に論文掲載

2021.01.04

上皮組織は多細胞体制に必須であり、われわれヒトを含めた動物の体づくりに欠かせない組織です。発生や恒常性を維持する過程では、上皮組織の構造がロバストに維持されますが、その仕組みの1つに細胞の分裂方向が挙げられます。上皮組織における細胞の分裂方向は上皮面と平行であることを特徴としています。近年、モデル動物であるショウジョウバエの上皮組織である翅原基(将来の翅になる予定の幼虫組織)を用いて、細胞の分裂方向をはじめとした、上皮構造を維持する仕組みの分子レベルでの解明が行われています。今回、新領域創成研究部の中嶋悠一朗助教は、ショウジョウバエの翅原基を用いて上皮構造や細胞分裂方向を解析するための体系的な手法についての論文を発表しました。迅速な組織の解剖手法や、3次元的な上皮構造を維持した組織観察法は、翅原基を用いた幅広い研究へ適用可能であるだけでなく、他の組織観察にも応用可能な実験手法です。
 
本成果は学術雑誌 Methods in Molecular Biology に2020年12月6日付でオンライン先行掲載されました。
 
掲載論文:
Yu-ichiro Nakajima  “Analysis of Epithelial Architecture and Planar Spindle Orientation in the Drosophila Wing Disc”, Methods in Molecular Biology 2020 Dec 6.
doi: 10.1007/7651_2020_340.
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