東北大学
学際科学フロンティア研究所

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中央アフリカ楯状地の地史を復元 ~最古(約19億年前)の超大陸の成長記録とその後の変遷~

2021年1月27日『Gondwana Research』に論文掲載、同日プレスリリース

2021.02.01

 約46億年の地球の歴史において、約19億年前以降、巨大な大陸(超大陸)が複数回形成され、分裂と集合を繰り返してきました。超大陸の離合集散の過程を復元することは地球のダイナミックな動態を紐解く糸口になります。
 
 新領域創成研究部のパストルガラン ダニエル(Daniel Pastor-Galan)助教、東北大学大学院理学研究科地学専攻博士課程後期3年のガンバット アリアンセッセグさん、同東北アジア研究センター(兼務 理学研究科地学専攻)の辻森 樹教授らの国際研究チームは、地球上で最初に出現した超大陸「コロンビア(ヌーナ)超大陸」の一部を構成した中央アフリカ楯状地(コンゴ地塊)の成長の歴史を明らかにしました。約19億年前の花こう岩を作った大規模なマグマ活動の記録は日本列島の一部も含むユーラシア大陸東部にも顕著に残っており、現在複数の大陸に散らばる最古の超大陸の構成要素の紐付けを大きく前進させるものです。
 
 本成果は、2021年1月27日Gondwana Research誌電子版にオープンアクセス論文として掲載され、同日本学よりプレスリリースされました。
 
論文情報:
Ariuntsetseg Ganbat, Tatsuki Tsujimori, Nelson Boniface, Daniel PastorGalán, Shogo Aoki, Kazumasa Aoki,
"Crustal evolution of the Paleoproterozoic Ubendian Belt (SW Tanzania) western margin: A Central African Shield amalgamation tale",
Gondwana Research
DOI: 10.1016/j.gr.2020.12.009
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1342937X20303178?via%3Dihub
 
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