私たちの身の周りではゼリーや豆腐などさまざまな「ゲル」(gel) を目にすることができます。湿ったゲルを乾燥させると、スポンジのようにたくさんの孔（あな）をもつ構造ができあがります。ゲルの種類は無数にありますが、それぞれいろいろな特徴をもっており、世界中の研究者が注目し続けています。例えば、食品の保存に使われたり、スマホやパソコンの電池などに組み込まれたりしています。今回で紹介する乾燥ゲルは、シリコーンでできたマシュマロのように柔らかい「マシュマロゲル」、透明でほとんど重さを感じなかったり、逆に真っ黒に見える「エアロゲル」などです。他ではなかなか目にすることができない新しい材料を見て触って感じてみてください。

キミたちのまわりには、エネルギーがいっぱいあるんだ。たとえば太陽の光。手のひらの暖かみ。うでの力。磁石のくっつく力。実はそんないろんなエネルギーを、ぜんぶ電気のエネルギーに変えることができる「特別なもの」があるんだよ。そんな「特別なもの」のことを『エネルギー変換材料』といいます。
展示では、温度差で電気ができる「熱電材料」、たたく(振動)と電気ができる「圧電材料」、太陽光を二度発電する「太陽電池＋熱電材料複合発電システム」、磁石の力で電気の流れを見つける「磁気抵抗効果材料」などを使って、『エネルギー変換材料』を分かりやすく体験・解説します。さらに、現在精力的に研究している最新の研究をご紹介し、「材料開発研究の楽しさ！」について伝えていきます。

病気になってしまう原因を考えたり、それを治すための薬をつくったりするために、ニンゲンのからだの中にある心臓や肺、血管などと同じはたらきをする「小さな実験室」が注目されているよ。からだの中のいろいろなしくみやはたらきを１０円玉サイズの「小さな実験室」でつくれちゃう！？「小さな実験室」ではとても少ない量の材料でたくさんのことを調べることもできるんだ。「小さな実験室」を作るのに欠かせないマイクロテクノロジー・デジタルエンジニアリングを見て、実際に「小さな実験室」を触れてみよう。「小さな実験室」を使うと、小さな宝石や小さな迷路ができるかも…。