いのちのひみつ、
みんなのくらし、
宇宙のなぞ、
せかいのふしぎを大冒険!

学際科学フロンティア研究所〔学際研(がくさいけん)〕では、物理、化学、生物、地学、数学、工学、医学、薬学、文学、社会科学などのさまざまな分野の研究者が集まって、研究チームをつくっています。それぞれ得意なことが違うメンバーが集まっているので、それぞれの持つ知識が生かされて強いチームができています。今まで当たり前だと思われていたことも、学際研の研究で新しい発見や別の価値が見出されています。スポーツやゲームでも、それぞれが得意なことを持っているチームは強いし、魅力的(みりょくてき)ですよね。

今回の「片平まつり2021」では、生物・宇宙・医療(いりょう)・環境科学などの研究者が、みなさんといっしょに考えたいテーマを動画でご紹介します。いのちのことや宇宙のことなど、ぜひクリックして見てみましょう。学際研には、ほかにもいろんなことを研究する研究者がたくさんいます。研究者は世界中から集まり、みんなひとつの研究所でともに挑戦(ちょうせん)する仲間です。彼らが研究者になった理由やきっかけも教えてもらいました。

いのちのひみつ

丹羽 伸一(にわ しんいち)博士、市之瀬 敏晴(いちのせ としはる)博士は、生物学の研究者です。安井 浩太郎(やすい こうたろう)博士は、ロボットの研究者です。それぞれ、細胞(さいぼう)の形、記憶(きおく)や知能(ちのう)など、生物の仕組みのなぞにせまるため、そしてそれをさまざまなことに活かすために、大腸菌(だいちょうきん)や酵母(こうぼ)、線虫(せんちゅう)、ショウジョウバエ、ムカデなどといった生物を観察(かんさつ)することで研究を進めています。3人の博士はこれらのモデル生物をどのようにして観察しているのでしょう。ここでは、その研究方法や実際の顕微鏡(けんびきょう)の画像などを紹介します。なぜこれらの生物が研究に使われるのか、わかりやすく説明してもらいましょう。

宇宙のなぞ

わたしたちの住む宇宙は、ダークマター[または暗黒物質(あんこくぶっしつ)]という物体で満たされていることが知られていますが、その正体はいまだ分かっていません。学際研(がくさいけん)の宇宙物理学者である當真 賢二(とうま けんじ)博士は、この正体不明のダークマター探しに参加しています。しかもその手法はとてもユニーク。ダークマター研究とは全く別に発展(はってん)してきた惑星(わくせい)のなりたちの研究を使ってダークマターを探しているのです。ハワイにある「すばる望遠鏡(ぼうえんきょう)を」使って當真博士が取り組んでいるダークマター探査(たんさ)プロジェクトをいっしょに見ていきましょう!

みんなのくらし

持続可能な開発目標(じぞくかのうなかいはつもくひょう=SDGs)は、よりよい世界をめざすために決められた世界共通の17の目標です。その目標を達成(たっせい)するために日本も世界の国々もさまざまな取り組みを進めています。SDGsの中でも重要なテーマである気候変動(きこうへんどう)や災害対応(さいがいたいおう)、エネルギー問題について、学際研(がくさいけん)ではどのような研究が行われているのでしょうか。未来のためにしっかりと考えなければいけない課題(かだい)です。歯科医師でもある波田野 悠夏(はたの ゆか)博士、環境科学の研究者の柿沼 薫(かきぬま かおる)博士、工学の研究者の中安 祐太(なかやす ゆうた)博士にわかりやすく紹介してもらいましょう。

研究者からのメッセージ

学際研(がくさいけん)にはおよそ60人の研究者が所属(しょぞく)しています。そのほとんどが20代、30代の若手研究者で、さまざまな分野においてのびのびと研究を進めています。彼らが研究者をめざしたきっかけ、研究の本当の楽しさや喜びはどんなことなのでしょうか。インタビューをしました。未来をになうみなさんに向けたメッセージをおとどけします!