東北大学
学際科学フロンティア研究所

公募研究

国際的研究拠点支援プログラム 平成29年度報告

代表者 三木 寛之 准教授

先端学際基幹研究部/デバイス・テクノロジー

研究課題名 「粒子接合プロセスによる微視構造を有する材料ならびに複合材料の創製と応用展開」

本プログラムは平成25年度学際領域国際共同研究プログラム「多機能センサ・アクチュエータのための新規機能性材料開発」、平成26年度国際的研究拠点支援プログラム「動的プロセスによる粉末材料の複合化技術」、同平成27年度「微細構造制御による機能性表面の創製」、平成28年度国際交流支援プログラム「界面制御による固相接合現象の解明と応用技術の検討」の成果をもとに、平成29年度国際的研究拠点支援プログラムとして学際科学フロンティア研究所の三木准教授が組織した国際・学際融合的な共同研究グループによって実施されたものである。

 

本プログラムの実施により、平成29年度には金属粉あるいは金属を主材料とする異種材料混合粉の一軸圧粉体に圧縮方向と異なる方向にせん断力を与える手法による材料の高強度化ならびに(複合)プロセスの高度化に関する国際共同研究および、以下の訪問(滞在)を通じた国際交流事業を推進することができた。ここでは、動的プロセスによる接触粒子間の接合条件の検討ならびに、接合プロセスの(疑似)可視化に成功した。

また、フランス・国立中央理工科学校リヨン校(ECL)とは、工学研究科D3武田翔君本が学工学研究科のダブルディグリー取得プログラムとの連携により、平成29年9月1日-30日, 平成30年2月19-3月20日の期間に派遣(留学)し、Julien Fontaine博士、Michel Belin上級研究員とともに共同研究を行った。また、武田君の滞在期間中の平成29年9月26-10月2日に三木准教授が同校を訪問し、共同研究と学位取得に関する研究打ち合わせを行った。尚、武田君はダブルディグリーに係る博士論文審査(Julien Fontaine博士と三木准教授が論文審査委員に含まれる)に合格し、平成30年3月に東北大学より博士(工学)の学位を取得している(ECLの学位は同9月に授与される予定)。

また、平成30年3月6日‐8日の期間にSatillieu(Ardèche, FRANCE)で開催されたELyT Workshop 2018 – 9th annual workshop にJulien Fontaine博士、Michel Belin上級研究員、ドイツ・カールスルーエ工科大学(KIT)Manfred Kohl教授、三木准教授、武田君が参加し、本国際共同研究に関する2件の口頭発表、1件のポスター発表を行った。さらに、本会議ではKohl教授とフランス国立応用科学院リヨン校(INSA Lyon)のMickael Lallart准教授との間で磁性形状記憶合金を用いた小型アクチュエータに関する新しいプロジェクトと相互交換留学生に関する打ち合わせを行い、Julien Fontaine博士、Michel Belin上級研究員とも同様に次年度以降の研究継続について合意した。

今年度の成果発表は以下の通りである(但し、本成果に基づく平成30年4月採択論文1件、同招待講演1件を含む)。

国際会議:8件(招待講演1) 国内学会:2件 論文:3編(doi: 10.2474/trol12.29,10.2474/troll.13.15, (in press)Tribology Online)

ELyT Workshop にて(発表者 D3武田君、三木准教授)

研究発表のスナップショット(発表者 三木准教授)

参加者との議論の様子(D3武田君)

写真撮影: Julien Fontaine 博士

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