東北大学
学際科学フロンティア研究所

公募研究

国際的研究拠点支援プログラム 平成29年度報告

代表者 島津 武仁 教授

先端学際基幹研究部/情報・システム領域

研究課題名 「室温接合技術を用いた高出力ディスクレーザーに関する研究」

チェコのHiLASE研究所(チェコ科学技術アカデミー物理研究所)と2014年から共同研究契約を締結し、我々の有する室温接合技術をディスクレーザーの放熱部に応用した高出力ディスクレーザーの共同研究を実施している。これまで、年に1回程度の割合で、相互に行き来しながら共同研究の打合せを行ってきたが、本年度9月は、私がチェコのHiLASE研究所を訪問し、これまでの研究成果に関する情報共有と、今後の研究の進め方について打合せを行った。

これまでに、室温接合技術を用いた高効率冷却構造の開発により、ディスクレーザーの高出力化に成功している※。これらの成果により、HiLASEでは高出力ディスクレーザーに関する今後5年間の新たな研究予算をEUから獲得することに成功しており、共同研究のさらなる発展が期待される。今後、高出力レーザーに関する国際的評価の更に高い共同研究の成果を目指すと共に、学際科学フロンティア研究所が、室温接合技術に関する国際的研究拠点としても発展することを目指している。

※ 例えば、S. S. Nagisetty, P. Severova, T. Miura, M. Smrž, H. Kon, M. Uomoto, T. Shimatsu, M. Kawasaki, T. Higashiguchi, A. Endo and T. Mocek, Laser Phys. Lett., vol. 14, 015001(6pp) (2017).
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