東北大学
学際科学フロンティア研究所

公募研究

海外研究集会等発表支援 報告

小嶋 隆幸(新領域創成研究部 助教)

13th European Congress on Catalysis (EUROPACAT 2017)
派遣先/イタリア・フィレンツェ

期間/2017.8.26-9.2

若手研究者海外研究集会等発表支援プログラムのご支援をいただき、イタリアのフィレンツェで2017年8月27日〜8月31日の5日間開催された13th European Congress on Catalysis (EUROPACAT 2017)に参加し、発表を行いました。基本的2年に一度ヨーロッパで開催される触媒の国際会議で、55ヶ国から1700人が参加し、企業からも60社以上が参加するという大規模なものでした。触媒の研究発表は化学の学会の触媒セッションで行われることが多く、「触媒」だけの国際会議は少ないです。そのため、皆、有益な情報を得ようと熱心に発表を聴講し、満員で入れない部屋もありました。ポスターセッションはコーヒーとクッキーくらいしか置いていないにもかかわらず、夜20:00までギュウギュウ状態でした。

私は「Heusler alloys as novel catalysts」というタイトルでポスター発表を行いました。触媒研究は玉石混淆で、よくわからないことが多すぎるためか、メジャーな研究分野にもかかわらず、他分野から参入する人が極端に少ないように感じます。今回の発表は、私の元々の専門である「磁性」や「金属」といった分野で有名だが触媒としては全く無名の「ホイスラー合金」を触媒に応用するという内容でした。コテコテの触媒研究者にはあまり興味を持たれませんでしたが、私と同様に少し違う方向からアプローチしている人々にはかなり関心を持ってもらえました。

また、他の研究者の発表には興味深いものが沢山あり、多くの有益な情報を得ることができました。触媒は産業に直結した分野のため、国により特色や流行が違うように感じ、日本では普段あまり聴けないタイプの研究発表を聴講できたのは非常に有意義でした。最後に、このような貴重な機会を与えてくださった本支援プログラムに感謝申し上げます。

Welcome Receptionの様子。いろんな大道芸人がいて面白かった。

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