東北大学
学際科学フロンティア研究所

公募研究

海外研究集会等発表支援 報告

常松 友美(新領域創成研究部 助教)

Society for Neuroscience - Neuroscience 2018
開催地/アメリカ・サンディエゴ

期間/2018.11.2-11.9

この度、学際科学フロンティア研究所の若手研究者海外研究集会等発表支援プログラムに採択され、2018年11月2日〜9日の日程で、米国・サンディエゴにて開催された国際学会「Neuroscience 2018」に参加、ポスター発表を行ってきました。
 
北米神経科学学会が主催するこの学会は、世界最大規模の神経科学学会で、参加者は3万人を超えます。シンポジウムなどもありますが、ポスター発表がメインで、まだ論文として発表されていない最新データを出している研究者も多く、神経科学業界の全体的な動向を伺える機会となっています。初めて参加したときは、あまりにも多いポスターの数に愕然とし、事前にサーチしておかなければ、目的の場所にすらたどり着くことが出来ませんでした。また、この途方も無い人数の中で神経科学者として戦って行かなければならないのかと、決意を新たにしたことを覚えています。
今回の私の発表内容は、夢を見ているレム睡眠中の神経活動を記録・解析したというものでした。また、レム睡眠中にのみ観察されるP波という脳波の一種をマウスから記録したことも報告したのですが、P波はその存在が1960年代から知られていたにも関わらず、ネコやラットでの記録がメインで、マウスでの存在を証明できたのが、今回初めてとなりました。古くから睡眠研究を行っている大御所に、「マウスにもP波があって嬉しい」と声をかけられ、大変励みになりました。
今後、夢の研究に参入したいと考えているのですが、ヒトを研究対象として夢の研究を行っている方と議論する機会があり、共同研究が始まりそうな予感です。Neuroscienceに参加すると、そこでしかなかなか会えない人に会えたりするのも、私にとっては、とても重要な時間となりました。
 
最後になりましたが、このような機会を与えて下さった、若手研究者海外研究集会等発表支援プログラムに心より御礼申し上げます。

真面目に発表する私

PAGE TOP