東北大学
学際科学フロンティア研究所

新領域創成研究部

在職期間:2013.4-2018.3

田中 幹人Mikito Tanaka

助教先端基礎科学

メンター教員(当時)
教授
千葉 柾司(大学院理学研究科)
研究分野 観測天文学、高等教育
主な研究テーマ
  • すばる望遠鏡を用いた近傍銀河の構造と形成史の研究
  • 理学教育を起点としたPBL型授業の開発と実践
所属学会 日本天文学会、日本教育工学会、日本科学教育学会
研究概要  

研究の目的は銀河の歴史を明らかにすることです。そのためには、古い天体(古い星、球状星団、矮小銀河など)を調べることが有効です。なぜなら、古い天体は過去の銀河の情報をそのまま保持しているからです。例えば、戦争を体験したご年配の方に戦時中の話しをしてもらうと、戦争の生々しい状況が分かりますよね?温故知新という言葉があるように、昔の情報は私たちに様々な新しい知見をもたらしてくれます。

実際にどうやって古い情報を得るかというと、すばる望遠鏡のような大型の光学望遠鏡を使って、星を一つひとつ観測します。すばる望遠鏡を使うと、アンドロメダ銀河の星々はもちろん、それ以上に遠い銀河の星一つひとつを見ることができます。そして、星の空間分布、重元素量、さらに運動を求めます。それらの物理量の分布が分かれば、銀河がどうやってできてきたかを再現するようなシミュレーション研究と比較することによって、銀河の歴史を推測できます。

現在の銀河形成の描像では、小さな銀河が重力でたくさん集まり、大きな銀河へと成長していったと考えられていて、観測からも確かめられています。しかしながら、大局的な描像は分かってきましたが、その一つひとつの形成合体の詳細はよく分かりません。

私はアンドロメダ銀河の観測を進めて銀河形成の歴史を解明する研究に従事しています。古い天体は特に銀河のハローと呼ばれる領域に散在していて、アンドロメダ銀河のハローは、その直径が満月100個分以上の見かけの大きさがあるので観測にとても時間がかかります。そこで、すばる望遠鏡のHyper Suprime-Camという超広視野カメラを用いた観測を行うことによってその問題を解決し、アンドロメダ銀河の古い天体を一網打尽にする計画を進めています。また、より一般的な銀河形成のシナリオを調べるために、銀河の形や環境の違いがどのように銀河の歴史に影響を及ぼすのかを調べるために、様々なタイプの近傍銀河の観測も同時に進めています。

http://astrolab.ws.hosei.ac.jp/

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