東北大学
学際科学フロンティア研究所

新領域創成研究部

熊 可欣Kexin Xiong

助教人間・社会

メンター教員
准教授
木山 幸子(文学研究科)
研究分野 心理言語学、神経言語学、第二言語習得
主な研究テーマ
  • バイリンガルによる語彙の認知処理機序の解明
  • 漢字の読み書きにおける加齢変化とコホート効果の解明
所属学会 日本言語学会、Cognitive Neuroscience Society (CNS)
研究概要  

漢字は、日本人の言語生活の中で不可欠な道具です。漢字廃止論は昔からずっとあるにもかかわらず、漢字が必ず使われていて、日本語の文章の中で3割も占めています。この割合は現在においても安定しています。しかし、デジタル化にともない、現代日本人の手書きの機会は前世代に比べ圧倒的に減っています。特に、漢字の書けない日本人が増えています。手書きをしなくなった現代日本人が高齢者になったときに、現在の高齢者と同程度の言語機能を保っていられるでしょうか。

身体活動のともなわない手続き記憶は定着しません。来るべきデジタル世代の超高齢社会に向けて、手書きをしない現代日本人の漢字処理機能と認知機能の発達過程を予測することは急務です。その予測の手がかりを得るために、今いる手書き世代の高齢層を対象とした漢字処理の神経基盤を確かめておくことが不可欠です。

これまで私は心理言語学分野において、バイリンガルの語彙処理過程、とくに、漢字圏日本語学習者による日本語の漢字語の処理機序を検討してきました。今後は、言語、認知神経科学、社会学、老年学などの幅広い分野の知見を深めつつ、日本人の漢字の理解と産出における生理的な加齢変化を踏まえた社会的コホート効果を明らかにします。本研究は、デジタル世代の超高齢社会の漢字を含む言語機能の保全および外国人日本語学習者の漢字力の育成などに役に立つと期待できます。

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