学際科学フロンティア研究所活動報告書_令和3年度
42/158

―39―的で発展性のある異分野融合研究課題を500万円/年、3年間支援する。各年度1件の課題が実施される。【令和2年度開始−令和4年度終了課題】・島津 武仁 学際科学フロンティア研究所・教授「原子拡散接合法を用いた室温接合技術による界面創成の新展開」本研究所先端学際基幹研究部の教員が研究代表者となる、海外研究機関との双方向での学際共同研究の実施を支援する。50万円/年、1年間の研究費支援で、各年度1件程度を採択する。【令和3年度 実施課題】・丹羽 伸介 学際科学フロンティア研究所・准教授「国際的な分子モーター病研究の展開」本研究所では、異なる研究分野に取り組む研究者間の相互理解や協調、共同研究を促進するために、学際的・分野横断的な研究イベントが企画、開催されている。そのうちで、定期的なイベントとしては、FRIS / TI-FRIS Hub Meeting(8月を除く毎月開催)、FRIS / TI-FRISリトリート(年1回開催)、成果報告会(年1回開催)、全領域合同研究交流会(年9〜10回開催、詳細は次節に記載)が挙げられる。なお、全領域合同研究交流会を除いて本研究所で定期的に開催されるイベントは、令和3年1月のHub Meetingより学際融合グローバル研究者育成東北イニシアティブ(TI-FRIS)と合同で開催することとなった。各年度末に開催される成果報告会では、本研究所所属教員および各種研究支援プログラムの研究代表者が成果報告を行い、また、学外からも学際的な研究に携わる研究者を招待して、活発な質疑応答や情FRIS Hub Meetingは、学際研所属教員の研究発表セミナーで、当初参加者は所内の研究者を対象としていたが、令和元年12月より、対象を東北大学の研究者、学生へと広げた。発表内容は、異分野研究者向けのわかりやすい研究成果の紹介に加え、「自分の分野の何が面白いのか」「自分の分野の研究方法とは」「自分の分野内だけで解けそうにない問題の紹介」などにも重点が置かれている。言語は日本語と英語を織り交ぜて使用し、聴衆は発表中にも積極的に質問し、討論し、理解を深めるようにしている。また、令和3年1月よりTI-FRIS Hub Meetingと合同で開催しており、TI-FRIS参画大学からの参加者も加わり、より多様性の豊かな研究交流イベントとなっている。FRIS / TI-FRISリトリートは、研究発表や研究活動に関する討論を行う合宿形式の研究会である。FRIS / TI-FRIS Hub Meetingと同様に自由な議論の環境が提供されており、本研究所に着任して3年目の助教が内容を企画している。令和3年度については、令和2年度に引き続き新型コロナウイルスの国内における感染状況を鑑みて宿泊での合宿は行わず、8月3日にハイブリッド形式(オンライン、および学際研セミナー室(2室に分割)、第1会議室、第2会議室、FRIS CoREラウンジ)で開催した。今回は事前に参加者の研究概要と共同研究に求めるニーズをまとめた資料を共有した。当日は所内の5室とオンラインの参加者を4名ずつのグループに分けて、4回のセッションでローテーションすることにより、全員が交流できるようにプログラムが組まれた。6.8.5 国際的研究拠点支援プログラム6.9 学際イベント

元のページ  ../index.html#42

このブックを見る