学際科学フロンティア研究所活動報告書_令和2年度
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* 学際融合東北拠点:正式名称は学際融合グローバル研究者育成東北イニシアティブ、英語略称はTI-FRIS。学際研究の推進を通じて世界で活躍できる研究者を育成することを目的とした、東北地域の国立7大学と三菱総合研究所によるコンソーシアム事業である。令和2年度に文部科学省「世界で活躍できる研究者戦略育成事業」に採択された。FRIS Hub Meetingは、学際研所属教員の研究発表セミナーで、当初参加者は所内の研究者を対象としていたが、令和元年12月より、対象を東北大学の研究者、学生へと広げた。発表内容は、異分野研究者向けのわかりやすい研究成果の紹介に加え、「自分の分野の何が面白いのか」「自分の分野の研究方法とは」「自分の分野内だけで解けそうにない問題の紹介」などにも重点が置かれている。言語は日本語と英語を織り交ぜて使用し、聴衆は発表中にも積極的に質問し、討論し、理解を深めるようにしている。また、令和2年1月より学際融合東北拠点のTI-FRIS Hub Meetingと合同で開催しており、学際融合東北拠点参画大学からの参加者も加わり、より多様性の豊かな研究交流イベントとなっている。FRISリトリートでは、他大学の若手研究者も交え、研究発表や研究活動に関する討論を行う合宿形式の研究会である。使用言語は主に英語で、FRIS Hub Meetingと同様に聴衆が発表中にも質問するなどの自由な議論の環境が提供されている。本研究所に着任して3年目の助教が内容を企画している。令和2年度については、COVID-19の国内における感染拡大を受けて宿泊での合宿は行わず、11月26、27日にハイブリッド形式(オンライン(聴講者)、および学際研セミナー室(発表者))で開催した。本研究所先端学際基幹研究部の教員が複数の分野にまたがる学内外の研究者とともに取り組む、先進的で発展性のある異分野融合研究課題を500万円/年、3年間支援する。各年度1件の課題が実施され、終了に伴い新規課題が所内公募される。【令和2年度開始−令和4年度終了課題】・島津 武仁 学際科学フロンティア研究所・教授「原子拡散接合法を用いた室温接合技術による界面創成の新展開」本研究所先端学際基幹研究部の教員が研究代表者となる、海外研究機関との双方向での学際共同研究の実施を支援する。50万円/年、1年間の研究費支援で、各年度1件程度を採択する。【令和2年度 実施なし】本研究所では、異なる研究分野に取り組む研究者間の相互理解や協調、共同研究を促進するために、学際的・分野横断的な研究イベントが企画、開催されている。そのうちで、定期的なイベントとしては、FRIS Hub Meeting(8月を除く毎月開催)、FRISリトリート(年1回開催)、成果報告会(年1回開催)、全領域合同研究交流会(年9〜10回開催、詳細は次節に記載)が挙げられる。なお、全領域合同研究交流会を除いて本研究所で定期的に開催されるイベントは、令和3年1月のHub Meetingより学際融合東北拠点*と合同で開催することとなった。各年度末に開催される成果報告会では、本研究所所属教員および各種研究支援プログラムの研究代表―36―6.6.4 学際研究促進プログラム6.6.5 国際的研究拠点支援プログラム6.7 学際イベント

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