6.10 学際高等研究教育院との連携および学際研究教育新領域創成研究部の若手研究者が学際高等研究教育院(以下、教育院と記載)の博士および修士研究教育院生(以下、教育院生と記載)と連携しながら相互に切磋琢磨する取り組みを養賢プロジェクトと呼んでいる。養賢プロジェクトの中心的活動は2014年度から開始した「全領域合同研究交流会」で、新領域創成研究部の若手教員と教育院生が一堂に会し、すべての領域合同で研究の議論を行うセミナーである。2017年度から教育院生に運営を任せ、彼らが研究交流の場を作るトレーニングにもなっている。また、若手教員全員に参加日を割り当てることで参加率を維持するとともに、若手教員が教育院生の口頭発表を事前にチェックし、修正を促すことにより、当日のセミナーの質を高めている。さらに、当日の若手教員と教育院生のポスター発表は双方に良い刺激を生んでいる。それに加えて、第8回 FRIS/DIARE Joint Workshopを開催した。これは一度に多くの学際研、教育院のメンバーが参加する大規模なポスターセッションである。2022年度から全領域合同研究交流会は、半期で対面開催(口頭発表はハイブリッド)を1回、オンライン開催を3回行っている。Joint Workshopは対面(+オンライン)開催している。定例のポスターセッションとDIAREアルムナイによる招待講演に加え、今回はFRIS若手教員と招待講演者をパネリストとして学際研究とキャリアパスについて教育院生から質問をもらって議論するパネルディスカッションを開いた。事後アンケートでの評価は高く、来年度以降も続ける計画である。これらの活動については、全領域合同研究交流会実行委員会アドバイザーとなった波田野助教、安井助教、木内助教の協力が大きかった。以下にイベントの実施内容をまとめる。1)2023年度全領域合同研究交流会、全7回日 時:2023年5月〜2024年2月 13:30〜15:30形 態:オンライン(1月26日は学際研で対面のセッションも行った)内 容: 各回、学際研若手教員、教育院生3名前後による口頭発表および約10名によるポスター発表2)第8回 FRIS/DIARE Joint Workshop日 時:2023年8月7日形 態:対面(片平さくらホール)+オンライン内 容:学際研若手教員と全ての教育院生によるポスター発表また、本研究所の所属教員は、学内各部局における授業や学問論演習での講義を通じて、学際研究教育および学際研究につながる基礎科目教育を実施している。2023年度における所属教員の講義リストを表6-9にまとめる。表中の全学教育科目の生命科学Aは、国際学士コースの科目として英語での講義が行われた。―48―
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