東北大学
学際科学フロンティア研究所

若手研究者の育成「学際尚志プログラム」

若手研究者の育成「学際尚志プログラム」

「学際尚志プログラム」では、毎年、国際公募により全領域の若手研究者を学際科学フロンティア研究所新領域創成研究部の助教として採用し、学際的研究環境の下、全学の部局やメンターの協力を得て、研究主宰者(PI)として独立研究環境での世界トップレベル研究の推進とキャリアアップを支援することにより、次世代を担う高度な学際性と研究力を有する研究者を育成します。
 

東北大学 学際尚志プログラム

「東北大学 学際尚志プログラム、Frontier Researchers for Interdisciplinary Sciences Shoshi Program (FRIS Shoshi Program), Tohoku University」は、東北大学独自の全学的若手研究者育成システムです。本プログラムは、平成18年(2006年)に本学の若手研究者育成のための「尚志プログラム」として構想されました。「尚志」は中国の古典「孟子」の「志を尚くする(こころざしをたかくする)」が出典で、東北大学の前身の旧制第二高等学校の理念でもあります。その後、本学の国際高等融合領域研究所、先端融合シナジー研究所を経て、平成25年度発足の学際科学フロンティア研究所(学際研)に受け継がれ、全領域を対象とした任期付き助教の国際公募、独立研究環境、メンター制度、学際研究者交流、全学の部局と連携したキャリアパス支援などの特徴を持つ若手研究者育成プログラムとして発展してきました。本プログラムによりこれまで100名以上の助教が採用され、50名以上が本学を含めた国内外の高等教育研究機関で活躍しています。令和5年度から「尚志プログラム」は、プログラムの特徴である「学際性」を付した「学際尚志プログラム」に名称変更いたしました。

 
 
 

「学際尚志プログラム」における様々な取り組み

国際公募/全領域任期付き助教採用

|| 国際公募/全領域任期付き助教採用

毎年、国際公募により全領域の若手研究者を学際科学フロンティア研究所(FRIS)新領域創成研究部の助教(7名程度、任期5年)として採用しています。6研究領域(①物質材料・エネルギー、②生命・環境、③情報・システム、④デバイス・テクノロジー、⑤人間・社会、⑥先端基礎科学)において異分野融合による世界トップレベルの学際研究を研究主宰者(PI)として推進し、新しい学問分野を開拓しようとする意欲のある方で、そのために国内外の研究者・研究機関との積極的な共同研究を推進できる方を求めています。

 

独立研究環境/世界トップレベル研究推進

|| 研究費支援

以下の研究費を提供します。

  • 基盤的な研究費として5年間で総額1,100万円(採用後3年目までは毎年250万円、4年目は200万円、5年目は150万円;繰越による柔軟な執行が可能)を措置します。
  • 国際会議発表や共同研究のための海外渡航経費、異分野研究者との共同研究経費、国際会議の開催経費、優れた成果をオープンアクセスジャーナルに発表する場合の論文掲載費経費を審査により措置します。

これらとは別に科研費等の外部競争的資金の獲得も積極的に目指していただきます。

 
|| 海外共同研究および発表支援プログラム 国内・海外他研究機関 密接な協力および連携

海外研究機関との双方向での国際共同研究の実施を支援することで、各研究グループの国際的研究に対するアクティビティ向上をはかるとともに、次世代学際科学研究を担う国際的な若手研究者育成を行うことを目的とするプログラムです。

  • 海外研究機関との共同研究を実施中または実施予定者を対象とし、海外の大学や研究所等への派遣費用を支援
  • 国際会議等の海外研究集会で発表しようとする若手研究者や対象となる学生に対する渡航費を支援
 
|| オープンアクセスジャーナル掲載支援プログラム

新領域創成研究部所属の助教が、優れた成果をハイインパクトオープンアクセスジャーナルに発表する場合に、その掲載費を支援するプログラムです。

 
|| 若手独立研究者が学術領域の開拓に挑戦できる環境[FRIS CoRE]

学際科学フロンティア研究所では、本研究所の若手研究者たちが提案する、異分野融合の促進と知のフロンティア開拓を目指した「スタートアップ支援」の新しいかたちとして、アンダーワンルーフで各分野の基盤的研究設備にアクセスできる異分野協働型の環境(日常的な一連の実験や議論が可能な研究環境)FRIS CoRE(Cooperative Research Environment)の整備を進めています。現在は生命科学、化学、工学系の実験設備ですが、将来的には人文社会系研究者を含めた協働型環境を整備します。FRIS CoREによって、メンター教員の専門とは異なる分野の設備を補うことも可能です。現在のFRIS CoREの整備状況については下記ウェブサイトを参照下さい。

FRIS CoRE:https://www.fris.tohoku.ac.jp/fris_core/

 

メンター制度/PI育成サポート

|| 研究科、研究所との連携 ー東北大学内研究科・研究所 密接な協力および連携

FRISにおける若手研究者育成は、全学的な取り組みとして、学内の研究科、研究所等との密接な協力および連携のもとに実施されています。新領域創成研究部の若手研究者は採用時に東北大学の教授または准教授をメンター教員として選任し、メンター教員から研究スペース・設備の利用をはじめ、種々の研究支援が提供されますが、個々には独立した研究環境が保証されます。予算や研究課題の進捗を自己管理することでPIとしての素養を身につけ、同時に優れた研究業績をあげることを目指します。またFRISではメンター教員およびその所属部局長ならびに関連部局長に各若手研究者の研究活動を継続的に周知するとともに、それぞれの部局での採用の可能性を照会し、安定したポジションの獲得に向けた支援をしています。

 

異分野研究者交流/学際研究の推進

|| 自由な議論が若手研究者の成長を育む 『セミナー、ワークショップ、オムニバス講義』

■ Hub Meeting

月に一度、FRISの全メンバーが集まり、分野の垣根を越えたディスカッションによりブレークスルーの芽を見出すためのユニークな研究発表セミナーを行っています。学際融合グローバル研究者育成東北イニシアティブ(TI-FRIS)のフェローや関係者、学内研究科・研究所等の研究者、学際高等研究教育院(DIARE)の学生も参加し、令和2年度よりオンラインツールを活用したオンサイト・オンラインのハイブリッドで開催しています。

■ FRIS Retreat[FRIS若手研究者学際融合領域研究会]

年に一度、異分野交流を目的として、FRISの全メンバーとTI-FRISフェローが合宿形式による研究会を行います。普段と異なる環境で、自由な議論を行うことで、新たな発見が期待できます。

■ 全領域合同研究交流会

月に一度程度、DIAREの博士ならびに修士の研究教育院生と一緒に、全分野合同の研究発表セミナーを行っています。夏にはFRIS/DIAREJoint Workshopとして、150人規模のポスター発表会を行います。

■ その他の企画

FRISは若手研究者の自由な発想によるセミナーやワークショップの企画を支援しています。

全分野対象ではなくトピックを絞ったセミナー、研究活動全体と社会の関係を議論するシンポジウム、東北大学知のフォーラムと連携したシンポジウムなど、多種多様な活動が行われています。また、東北大学全学教育科目として、若手研究者によるオムニバス形式の講義も行っています。

 
|| 学際融合グローバル研究者育成東北イニシアティブ[TI-FRIS]

学際性、国際性、および社会性を兼ね備えた世界トップクラス研究者を育成するために、東北地域全体をカバーする新たな研究者育成プログラムを構築し、その有効性を実証する事業で、令和2年度から文部科学省「世界で活躍できる研究者戦略育成事業」として実施しています。東北大学を代表機関として、東北地域の弘前大学、岩手大学、秋田大学、山形大学、福島大学、および宮城教育大学がコンソーシアムを形成し、FRISの活動をベースに、国内外の連携研究機関や連携企業の協力を得ながら、参画大学から選抜された若手研究者がTI-FRISフェローとして活動しています。FRISメンバーとTI-FRISフェローの交流も活発に行われています。

 
|| 学際研究共創プログラム

FRIS所属の若手教員が学際的研究活動を推進するためのプログラムです。新分野への研究展開、内外他機関との共同研究の実施、研究交流、研究会・セミナー等の開催、書籍や論文の出版、フィールドワークといった多様なニーズに応えることを目的としています。

 
|| 学際高等研究教育院[DIARE]との連携 ―多様な人材育成

東北大学高等大学院機構の一部門であるDIAREは、教育と研究を一体のものと捉え、次世代のアカデミアを担う人材を実践的に育成することを目的とした大学院教育プログラムです。学内で選抜された大学院生が約100名在籍し、各種支援を受ながら融合領域の新分野で研究を進めています。FRIS助教は、DIAREの研究教育院生とともに各種セミナー、シンポジウムを企画・実践し、研究と教育を通して大学院生との学際的な交流を進めています。

 

学際研テニュアトラック制度

|| テニュア審査/任期付准教授昇任審査

FRISで採用された任期付き助教は、テニュアトラック教員として採用後3年目から5年目の間にテニュア審査を受けます。テニュア審査に合格した教員は、テニュアを付与した助教になります。また合格者のうちで任期付准教授の昇任審査の合格者は、本人の希望により任期付き准教授となります。テニュア教員に採用されない場合は、FRIS助教としてさらに最長2年間任用されます。

 
|| メンター部局等との連携

メンター部局等との連携により、FRIS教員採用後3年目以降に毎年、教員が希望する学内の部局等の長に教員の採用可能性について照会を行います。ポジションの獲得に向けた大学としての組織的な支援をしています。

 
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