トピックス
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受賞2025.05.20
新領域創成研究部の許勝助教と田原淳士助教が、公益財団法人インテリジェント・コスモス学術振興財団『第24回インテリジェント・コスモス奨励賞』を受賞しました。 本賞は、科学技術分野において独創的で優れた研究テーマを持つ、将来有望な若手研究者及び、東北の産業支援に貢献する優れた研究者・グループに対して授与されます。 受賞対象の研究テーマ: 許勝助教「弾性変形に特徴を有するバルク金属材料の開発とその応用」 田原淳士助教「次世代バイオマスの非古典的な分子変換法を用いた創薬および材料研究・・・
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会議発表・論文・出版2025.05.16
環境負荷の観点から、CO2排出量の削減および資源利用が産学問わず求められています。CO2から誘導されるギ酸塩は高温条件で二量化し、植物などにも含まれる有機酸であるシュウ酸となることが知られています。しかし二量化反応の過程で生成したシュウ酸の熱分解を伴うため、効率的な二量化を達成するための反応条件の探索が求められていました。 東北大学学際科学フロンティア研究所の田原淳士助教は、九州大学先導物質化学研究所の工藤真二准教授、林潤一郎教授らと共同で、CsOHを添加した際に高収率でシ・・・
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会議発表・論文・出版2025.05.16
次世代の形状記憶合金として期待されるCu-Al-Mn系形状記憶合金は、原料が安価で加工しやすく、良好な超弾性を発現することから、耐震用構造材料や医療用デバイスなど幅広い分野での応用が期待されています。近年、この合金を単結晶化すると大きな形状回復を示すことが報告されていましたが、そのメカニズムは明らかとなっていませんでした。 長崎大学大学院総合生産科学研究科の赤嶺大志准教授(前九州大学大学院総合理工学研究院 助教)と、九州大学大学院総合理工学府修士2年の高松凌氏(研究当時。現株式会・・・
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研究会等のお知らせ2025.05.13
オンサイト開催(一部オンライン) 日時 / 2025年5月19日 (月) 13:30~ 会場 / 学際科学フロンティア研究所 セミナー室 教育院生及び学際研関係者の方は申込不要です。 口頭発表者は以下の通りです。 1.當真 賢二「生命の発生と進化の物理学」 Physics for the Birth and Evolution of Life 2.青栁 拓志「シンプルで強力なDNA複製のエラー抑制メカニズム -バイオ技術への応用を見据えてー 」 A Simple and Robust Error Suppressi・・・
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会議発表・論文・出版2025.05.12
我々の住む宇宙は宇宙線と呼ばれる高エネルギーの陽子や原子核で満たされています。しかし、それらがどこで、どのように加速されているのかはまだよくわかっていません。過去に発生した超新星爆発の名残である超新星残骸が最も有力な宇宙線加速場所の候補であり、超新星爆発の際に放出された物質と星間ガスが衝突して生じる衝撃波で宇宙線が加速されると考えられています。近年の超新星爆発の観測から、超新星爆発の際には周囲に非常に濃い星周物質が存在することが明らかとなりました。この星周物質と爆発の際に放出さ・・・
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研究会等のお知らせ2025.05.07
ハイブリッド開催 / Hybrid Event セミナー「海洋性珪藻の特殊な葉緑体を作る構造と機能」 会場:東北大学学際科学フロンティア研究所(1Fセミナー室) 及び オンライン 主 催:東北大学学際科学フロンティア研究所 Oraganizer:奥村正樹 准教授(okmasak*tohoku.ac.jp)*を@に変えてください。 講演者:松田祐介 教授(関西学院大学・生命環境学部) 海洋性珪藻類は、特に高緯度域の海洋に繁栄しており、リモートセンシング衛星観測による推計では、地球上の光合成の・・・
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研究会等のお知らせ2025.05.02
ハイブリッド開催 / Hybrid Event FRIS Hub Meetingは、FRISの研究者全員が参加する研究発表セミナーで、月に一度、8月を除く毎月第4金曜日に開催しています。Hub Meetingの趣旨は、発表者が全領域の研究者を対象として、研究のイントロと分かりやすい専門的内容の紹介を行い、新テーマ創成の芽を作ることです。2021年1月からは世界で活躍できる研究者戦略育成事業「学際融合グローバル研究者育成東北イニシアティブ(TI-FRIS)」のTI-FRIS Hub Meeti・・・
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会議発表・論文・出版2025.04.30
超伝導とは、ある特定の温度以下で金属の電気抵抗がゼロになり、電気がスムーズに流れるようになる現象です。多くの超伝導体はおよそ−200℃以下という非常に低い温度でしかこの性質を示さないため、より高い温度で超伝導を示す物質が望まれる一方、超伝導の発現機構と超伝導転移温度を高める指針は解明されていません。電気の流れや振動を詳しく調べることで、これらの課題を解決する手がかりが得られる可能性があります。 東北大学学際科学フロンティア研究所の鈴木博人助教らの研究グループは、量子科学技術・・・
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受賞2025.04.25
新領域創成研究部の田原淳士助教が、2025年3月26日(水)~29日(土)に関西大学で開催された日本化学会第105春季年会(2025)において、「若い世代の特別講演会」(第39回)の講演者に選出され、特別講演証を授与されました。 受賞題目: 非古典的な立体選択性で進行するバイオマス化合物への付加反応の開発と創薬科学・材料科学への応用 「若い世代の特別講演会」は、日本化学会が若い世代の研究者を励まし、次代の化学および化学技術をさらに活性化するため、意欲的に研究を行っている若手研・・・
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会議発表・論文・出版2025.04.22
「物質だけの太古の地球において、生命はなぜ発生し、なぜ複雑な機能を持つように進化したのか?」というのは、基本的で興味深い問いであり、生物学、化学や地球科学などにおいてそれぞれの異なるアプローチで精密な実験を駆使し研究されています。一方で、物質の構造や動きの様々な側面を単純な原理で説明しようとする物理学では、20世紀に相対性理論を創始したアルバート・アインシュタインや量子力学を創始したエルヴィン・シュレディンガーが熱力学に基づく生命の理解を主張しましたが、近年はあまり議論されなく・・・