会議発表・論文・出版
2022.11.02
人工多能性幹細胞(iPSC)や生体幹細胞から生体のミニ組織(オルガノイド)を作ることが可能となったことで、薬剤探索ツールとしての活用が期待されています。ミニ組織モデルの機能を維持しつつ生体内の機能に
研究分野 | 生体医工学、電気化学、マイクロエンジニアリング |
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主な研究テーマ |
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所属学会 | 日本化学会、日本分析化学会、化学とマイクロ・ナノシステム学会、電気学会、Biomedical engineering society |
研究概要 | |
走査型プローブ顕微鏡の技術を基盤として、生体内を模倣する組織モデルの構築、およびその評価技術の開発に取り組んでいます。 iPS細胞、ES細胞といった幹細胞を材料に、ミニ組織モデルを構築することが可能になってきました。しかしながら、その形成過程において、機能単位を適切な部位に配列し、高度な機能を引き出すための支援ツールは未だ十分とは言えません。また、構築した組織モデル自体が新しいため、その評価法も発展途上です。 走査型プローブ顕微鏡は、測定対象の近傍をマイクロ/ナノメートルサイズの探針で走査し、形状や機械的、化学的な性質をモニタリングするツールです。光学顕微鏡では取得できない情報を取得可能であり、組織モデルの評価ツールとして、光学顕微鏡を補完する技術として期待されています。また別の一面として、測定対象の三次元的な環境を、探針で機械的、化学的に加工することで、組織の形態形成を立体的に制御する技術としても展開できると考えています。 メンターの研究室が保有する走査型電気化学顕微鏡(SECM)、走査型イオンコンダクタンス顕微鏡(SICM)の技術を利用しつつ、新たな走査型プローブの探針、システムの開発にも取り組んでまいります。 工学分野の技術を利用した細胞/組織機能の制御法、測定法の開発により、異分野である医学、生化学の発展に資する学際研究を展開して行きたいと考えています。 |