受賞
2017.04.27
鈴木 真介 助教(新領域創成研究部)
「ヒトの社会行動を支える脳計算メカニズムの研究」
平成29年度 文部科学大臣表彰若手科学者賞
新領域創成研究部の鈴木真介助教は、『平成
在職期間:2016.4-2019.5
助教生命・環境
研究分野 | 神経経済学 |
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主な研究テーマ |
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所属学会 | 日本神経科学学会、北米神経科学学会 |
研究概要 | |
我々ヒトは社会を形成し他者と陰に陽に相互作用しながら生きています。このような環境では、「他者とうまくやる、つまり、適切な社会的意思決定を行う」ことが生存に不可欠です。 私は「ヒトの社会的意思決定を支える脳計算」の理解を目指して、実験と理論、神経科学と経済学など様々なアプローチを融合させた研究を行っています。具体的には、実験中の被験者の意思決定パターンを再現できるような数理モデルを作り、そのモデルを機能的磁気共鳴画像法(fMRI)で計測した脳活動と比べることで、「ヒトが社会的意思決定を行う際に脳がどのような計算を行っているのか?」の解明を目指しています[1、2、3]。また、将来的には、社会的意思決定のメカニズム理解を「自閉症、社会不安障害などの社会性障害」の理解に繋げるような研究にも挑戦していきたいと思っています。
[1] Suzuki S, et al. (2012) Neuron 74(6): 1125-1137 [2] Suzuki S, et al. (2015) Neuron 86(2): 591-602 [3] Suzuki S, et al. (2016) Proc Natl Acad Sci USA 113(14): 3755-3760 |