東北大学
学際科学フロンティア研究所

公募研究

学際研究共創プログラム 研究概要(2024年度採択)

学際科学フロンティア研究所

松林 英明 助教

採択課題名
新規⼈⼯細胞⾻格タンパク質の合理設計と細胞操作への応⽤
実施年度 2024-2025

本研究は、新しい細胞操作のツールとして人工的な細胞骨格を構築することを目的としています。細胞骨格は、細胞の骨組みとして機能し、その操作は細胞の形状変化や内部構造の輸送・破壊を誘導できるため、新規の疾患治療法としても注目されています。例えば、神経細胞内の構造を破壊することで、神経変性疾患の進行を遅らせる治療法の開発も期待されています。しかし、従来の方法では細胞内在性の細胞骨格を標的としていたため、細胞本来の機能に干渉する問題がありました。そこで本研究では、哺乳類以外のゲノムの探索や、構造解析や機械学習の手法を用いて新規の人工細胞骨格を設計することで、これらの問題を解決することを目指します。これにより、細胞機能を保ちながら特定の構造や機能を制御する新たなツールの開発が期待されます。また、細胞骨格のように重合するタンパク質はナノ材料としての応用も期待されることから、材料科学や医療など広範な分野での発展を目指します。本研究を通じて、異分野の研究者との交流を促進し、学際的な共同研究の基盤を強化します。

 
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