東北大学
学際科学フロンティア研究所

公募研究

国際的研究拠点支援プログラム 平成25年度報告

代表者 三木 寛之 准教授

先端学際基幹研究部/デバイス・テクノロジー

研究課題名 「多機能センサ・アクチュエータのための新規機能性材料開発」

本プログラムは平成24年度学際領域国際共同研究プログラム採択課題「長寿命化・高効率化のための機能性薄膜センサ・アクチュエータ開発」の成果をもとに、学際科学フロンティア研究所の三木准教授が組織した国際・学際融合的な共同研究グループによって実施された。本プログラムでは、信頼性と耐久性に優れた新しい概念の機械システムのための新しい概念の機能性材料・複合材料の開発を目的として、以下の訪問(滞在)を通じた国際交流を推進することができた。

具体的には、平成25年11月4-7日に多元物質研究所大塚准教授と三木准教授、工学研究科M2土屋光樹君の3名で大学間学術交流協定校であるドイツ・カールスルーエ工科大学を訪問し、同大学 Manfred Kohl教授の“Functional Films”研究グループとの間で強磁性形状記憶合金の電磁的・機械的な機能性評価に関する共同研究を行った(特性評価した膜はその後デバイス化され、International Conference on Martensitic Transformations 2014(July 6-11, 2014, Bilbao, Spain)において成果が発表(Kohl 教授)された)。また、三木准教授は平成26年1月15-18日に国立中央理工科学校リヨン校(ECL)を訪問し、Julien Fontaine博士、Michel Belin上級研究員とともに微結晶材料と非晶質マトリックスの複合材料の表面摩擦に関する過渡現象について実験を行い、機能性表面あるいは複合材料の表面の潤滑性とその理論的解析手法に関する研究を行った。このときの成果は平成26年2月19-21日にフランス Frejus で開催されたECLと東北大学、INSA-Lyon(フランス)の研究者による東北大-Lyon国際共同研究 ELyT ワークショップにおいて国際共同研究の成果として発表(三木准教授)された。

次年度も引き続きこれらの国際共同研究を実施し、当該研究分野のフロンティアとして研究を牽引してゆきたい。

  • Kohl教授KIT“Functional Films”グループとのDiscussion

  • KITにおける実験の一コマ
    (左:Gueltig 博士、右:土屋君)

  • ECLでの実験中のひとコマ
    (左:三木准教授、右:Belin 主任研究員)

  • ELyT ワークショップ参加者による記念写真

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