東北大学
学際科学フロンティア研究所

公募研究

海外研究集会等発表支援 報告

畠山 裕康(新領域創成研究部 助教)

FASEB SRC – Glucose Transport: Gateway to Metabolic Systems Biology
開催地/アメリカ・ビッグスカイ

期間/2015.7.26-8.1

このたび、学際科学フロンティア研究所 海外研究集会等発表支援プログラムに採択をいただき、2015年7月26-31日にアメリカ・モンタナ州・ビッグスカイにて開催されたFASEB Science Research Conferences - Glucose Transport: Gateway to Metabolic Systems Biologyに参加し、最近の研究成果について発表を行なってきました。

この研究会は、生体内における糖輸送を担うGLUT(glucose transporter)タンパク質を中心とする研究において世界をリードする数十名程度の研究者が集まり合宿形式で議論を深める、2年に1度開催されるものです。今回私は "Coordinated actions of AS160 and Tbc1d1 as a determinant of insulin sensitivity in GLUT4 trafficking" という題目でポスター発表を行い、私たちが開拓してきた方法論とそれによって得られた最近の知見を紹介しました。具体的には、インスリンや運動による血糖降下作用を直接担うGLUT4の細胞内輸送を制御する鍵因子として生化学的性質のみ知られていたAS160とTbc1d1の機能について、GLUT4挙動を一分子ナノ計測することによって詳細に解析し、これらの分子群の協調作用が運動効果、すなわち運動によるインスリン感受性の向上を担う可能性について議論しました。

会期中は、本研究分野の最近の動向を知ると同時に、自身の研究成果について多くの研究者と議論することができる大変貴重な機会となりました。比較的少人数で開催される研究会であったことにより、本研究分野の多くの方と議論することができたことは、何事にも代えがたい収穫でした。このような機会を与えてくださいました海外研究集会等発表支援プログラムに感謝致します。

会場周辺

研究会プログラム

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