東北大学
学際科学フロンティア研究所

公募研究

海外研究集会等発表支援 報告

山田 類(新領域創成研究部 助教)

FEMS EUROMAT 2015
開催地/ポーランド・ワルシャワ

期間/2015.9.19-25

この度、2015年9月20日から24日にポーランドのワルシャワ工科大学で開催されたEUROMAT 2015, European Congress and Exhibition on Advanced Materials and Processesに参加し、ここ最近の自身の金属ガラスに関する研究内容について20分間の口頭発表を行ってきました。材料に関するヨーロッパにおける大規模な学会である本学会には、世界の56ヶ国からおおよそ1300人の専門家が集結し、800件近い口頭発表と400件近いポスター発表が行われました。

私は今回、"Metallic Glasses, Rapid Solidification, Nanocrystallization" というセッションにおいて "Verification of Structural Rejuvenation in Recovery Annealed Zr50Cu40Al10 Metallic Glass" という題で発表してきました。金属ガラスの分野において、構造若返りと呼ばれる現象は今現在非常に注目を集めており、ランダム構造の解明や機械的特性の改善等に直接関わる重要なテーマです。私の最近の研究で、緩和した金属ガラス試料に回復熱処理を施すことによって、構造若返り現象が生じることを様々な観点から実験的に実証することに成功し、それと同時にそのメカニズムについてもある一定の知見が得られたため、その内容を今回学会にて発表させていただきました。

日本だけでなく世界の非常に多くの研究者が注目するトピックであるため、その最先端の研究成果を、海外の研究者と議論することで非常に有意義な情報交換ができました。さらに、それらを通じて、今後の研究方針を探るのに絶好の機会をいただけたと思っています。

このような貴重な機会を与えていただいた学際科学フロンティア研究所若手研究者国際化支援海外研究集会等発表支援プログラムに心より深く感謝を申し上げます。

  • 左:学会会場前

  • 右:学会中の様子

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