東北大学
学際科学フロンティア研究所

公募研究

海外研究集会等発表支援 報告

早瀬 元(新領域創成研究部 助教)

The 2017 E-MRS Spring Meeting and Exhibit
派遣先/アメリカ・フェニックス

期間/2017.4.18-4.23

海外研究集会等発表支援プログラムに採択いただき、2017年4月18-23日に米国アリゾナ州・フェニックスにて開催された2017 MRS Spring Meeting & Exhibitに参加し、エアロゲルやその関連材料に関するこれまでの経緯と最近の研究成果について発表を行いました。毎年春秋に開催されるMRSは材料系における世界最大級の学会で、参加者の専門分野は化学合成から物性物理学まで多岐にわたります。50強あるセッションのうちエアロゲル材料専門のものが開催されることはなかなかないため、とてもいい機会になりました。

今回私は、数年前より研究を行っているベーマイトナノファイバーを骨格に用いた超低かさ密度エアロゲルや、論文 (ChemNanoMat 2017, 3, 168) にまとめたばかりの機能性クライオゲルビーズに関する報告を行いました。サンプル小片を持参して展示するためにポスター発表を選択しましたが、一目見れば既存の透明エアロゲルとの違いがわかる実物は注目を集め、長時間にわたって有意義な議論を行うことができました。分野のみならず基礎科学から産業までさまざまな研究者が交わる学会だけに興味深い先端研究に関する講演をたくさん聴くことができました。特に今回は自身に近からず遠からずの関連があるナノ材料やソフトマテリアルの講演が多かったため、たくさんヒントをもらうことができました。また、米国で活躍している旧知の日本人研究者と再開し、その現地の友人とともに研究に関するディスカッションを行うなど貴重な経験が得られました。
 
このような機会を与えてくださいました本支援プログラムに感謝致します。
 
学会会場となったフェニックスコンベンションセンター
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