東北大学
学際科学フロンティア研究所

公募研究

海外研究集会等発表支援 報告

畠山 裕康(新領域創成研究部 助教)

Glucose Transport: Gateway to Metabolic Systems Biology
派遣先/アメリカ・スノーマス

期間/2017.7.16-7.22

このたび「海外研究集会等発表支援プログラム」に採択いただき、2017年7月16-21日にアメリカ合衆国・スノーマス(コロラド州)にて開催されたFASEB Science Research Conferences - Glucose Transport: Gateway to Metabolic Systems Biologyに参加し、最近の研究成果について発表を行いました。この研究会は、生体内において糖輸送を担うGLUT(glucose transporter)タンパク質を中心とする研究領域の研究者が2年に1度、100名弱集まり、議論を深めるものです(今回は、分野を先導する研究者から大学院生を含む若手研究者まで86名が参加しました)。私は今回で4度目の参加となります。

今回私は、ごく最近報告した、複数のイメージング技術を組み合わせた包括的計測に基づくマウス骨格筋線維におけるGLUT4挙動制御様式の解明、特にインスリンが刺激後数分以内に惹起する異種エンドソーム間の融合の同定(J. Physiol. 2017, DOI: 10.1113/JP273985)というインスリン応答性GLUT4輸送の初期過程を構成する新発見について発表を行いました。事前審査によりポスター発表に加え口頭発表にも選抜され、初日の発表であったこともあり、開催期間を通じて方法論から細胞機能に至る多くの質問を受け、有意義な議論を行うことができました。また、本研究領域の「祖」である研究者と1:1で数日間、のべ数時間に渡って自身の研究等について議論する機会に恵まれたことは、何事にも代えがたい収穫でした。このような機会を与えてくださいました本支援プログラムに感謝致します。

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