東北大学
学際科学フロンティア研究所

公募研究

海外研究集会等発表支援 報告

柴﨑 裕樹(新領域創成研究部 助教)

The 9th High Pressure Mineral Physics Seminar (HPMPS-9)
派遣先/フランス・サン・マロ

期間/2017.9.23-9.30

この度、学際科学フロンティア研究所の若手研究者海外集会等発表支援プログラムのご支援を頂き、2017年9月23日~9月30日の日程でサン・マロ(フランス)にて開催された9th High-Pressure Mineral Physics Seminar (HPMPS-9)に参加し、最近の研究成果について発表を行ってきました。

このセミナーは、地球や惑星の内部構造の解明を目指した高圧鉱物物理学に関する国際的な集会で、世界中から100名程度の研究者が集まり、5年に一度のペースで開催されています。今回はその第9回が、フランス北西部のサン・マロで開催されました。今回私は、”Light-element dependences on structure of liquid Fe at high pressure”というタイトルでポスター発表を行いました。この研究は、地球をはじめとする惑星中心に存在する金属核の解明を目指した研究で、液体鉄の局所構造中に珪素や硫黄、炭素といった軽元素がどの様に存在し、そして、それがどの様に液体鉄の物性に影響を与えているのかを、高温高圧下での放射光X線を用いた実験によって明らかにした研究になります。ポスター発表では、軽元素の中でも珪素が特殊な振る舞いをすることを示し、惑星核中の軽元素の種類の決定に、この特殊性が重要であることを議論しました。

セミナーは比較的少人数で、かつ、昼食や夕食が会場内で提供されたこともあり、この研究分野の最近の動向を知るだけでなく、世界中の研究者の方々と私の研究についても議論を行うことができ、将来的な共同研究の話も行うことができました。

最後になりますが、この様な素晴らしい機会を与えて下さいました、若手研究者海外集会等支援プログラムに心より感謝申し上げます。

  • 左:会場周辺の様子。

  • 右:HPMPS-9のプログラム表紙。

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