東北大学
学際科学フロンティア研究所

公募研究

海外研究集会等発表支援 報告

泉 正範(新領域創成研究部 助教)

The 2018 Gordon Research Conference on Mitochondria and Chloroplasts
開催地/ イタリア・ルッカ

期間/2018.7.7-7.13

学際科学フロンティア研究所の若手研究者海外研究集会等発表支援プログラムに採択して頂き、7月7日~13日にイタリアのLucca近郊で開催されたGordon Research Conference "Mitochondria & Chloroplasts"に参加し、自身の成果について20分間の口頭発表を行いました。本会議は、国際的に歴史と権威のある研究集会の一つであるゴードン会議の一部門で、細胞内でエネルギー生産を担う細胞内小器官(オルガネラ)である「ミトコンドリア」と「葉緑体」を研究対象とする世界のエキスパートが集うものです。2年に一度開催され、比較的小規模な参加者(今回は約170名)が、同じホテルに5日間滞在し、まだ論文等では発表されていない研究成果を紹介し議論を行います。
本研究集会の興味深い点は、「ミトコンドリア」と「葉緑体」というオルガネラ自体を対象としているため、様々な生物種を専門とする研究者が集まる点です。私自身は植物における葉緑体の分解機構を専門としていますが、今回の発表では、哺乳類細胞や酵母でミトコンドリアへのタンパク質輸送や分解系を専門とする研究者の新発見の発表を聴講することができ、新たなアイデアを得ることができました。また、現在私が専門としている「オートファジー」と、もう一つの主要な細胞内分解系である「ユビキチン・プロテアソーム系」間の相互作用は関連分野の一つのホットトピックになっており、その点を検証していくための具体的な国際共同研究の打ち合わせを他の参加者とすることができました。

 

このような貴重な機会を与えてくれた本支援プログラムに感謝します、ありがとうございました。

口頭発表開始時の様子
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