東北大学
学際科学フロンティア研究所

公募研究

海外研究集会等発表支援 報告

奥村 正樹(新領域創成研究部 助教)

14th ER & Redox Club Meeting
開催地/ヘルシング・アム・アマーゼー、ドイツ

期間/2019.5.6-5.13

私は、この度平成31年若手研究者海外研究集会等発表支援プログラムに採択して頂き、5月6日~13日にドイツのAmmersee近郊で開催された14th ER & Redox Club meetingに参加し、自身の成果についてポスター発表を行いました。同時期にスペインで開催されたEMBO Meeting: Protein quality controlとこの会議どちらに参加するか悩みましたが、今回参加した会議の方がより私の専門に近く、参加者が限られることからこちらの会議を選択しました。また、ER & Redox Club meetingはヨーロッパ周辺の小胞体研究者らが集まる2年に一回の会議で、比較的closedな会議であることも特徴です。私は4年前にこの会議で、小胞体内に存在するProtein Disulfide Isomeraseという酵素による基質認識の際、同酵素が二量体を形成するという内容でポスター賞をもらっており、そういう意味でも思い入れのある会議です。そこから2年かけてデータを蓄積し、さらに2年の戦いを経て、ようやく最近Nature Chemical Biologyに通り4月にon lineに載った訳ですが、発表を聞きに来られた方は大体論文をフォローしてもらっており、議論がし易かったです。印象深かったのは、Cambridge大学のProf. David Ronとの議論で、なぜ同酵素が二量体となることが基質触媒に有利かを説明し、evidenceを基に十分に納得してもらったことでした。また、Glasgow大学のProf. Neil Bulleidとも議論を交わし、同年7-9月の留学計画について打ち合わせをしました。世界のtop scientistsと議論し、今後の自分の研究内容にフィードバックできたことも踏まえ、非常に有意義な参加となり、このような貴重な機会を与えてくれた本支援プログラムに感謝します。皆様の報告書も拝読していますと、本プログラムのような取り組みが若手研究者の育成だけでなく、国外の研究者との交流や共同研究の推進に繋がっており、非常に心強いサポートだとも感じました。
 
  • 写真:Lake Ammerseeで豪華客船をチャーターしてのexcursion

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