東北大学
学際科学フロンティア研究所

公募研究

海外研究集会等発表支援 報告

木村智樹(新領域創成研究部 助教)

Fall Meeting 2019 (AGU)
開催地/サンフランシスコ、アメリカ

期間/2019.12.9-12.14

学際科学フロンティア研究所 平成31年度若手研究者海外研究集会等発表支援プログラムにご支援いただき、2019年12月9-13日に開催された米国地球物理学会秋季大会(American Geophysical Union Fall Meeting 2019)に出席させていただきました。地球物理学の分野において、世界で最も権威があり、2万5千人以上が参加する大規模な国際学会です。8千以上の口頭発表、1万6千件のポスター発表がありました。

私は「Recent updates on the Hisaki observations for Jupiter's magnetosphere and Io's atmosphere」という題目で、外惑星の宇宙環境セッションにおいて招待講演を行いました。開発・運用に参加するJAXAの宇宙望遠鏡プロジェクト「ひさき」で行った木星観測の科学成果の全体概要を、科学研究チームの代表として発表させていただきました。木星周囲の宇宙空間「磁気圏」における、物質やエネルギーの輸送を可視化することに成功し、今まで困難であると思われてきた天体方向の輸送が存在することを示したのが主要な結果です。
これらの発表は、概ねポジティブな印象を持って聴衆に迎えられ、発表中や後にいくつか大切な議論を行うことができました。日本の科学ミッションは、欧米のきらびやかな大型ミッションの間に埋もれがちですが、今回の発表では、小型ながら日本独自の特徴的なミッションの存在感と、それによる新規性の高い成果を国際社会に明確に示せたと考えております。

海外研究集会等発表支援プログラムのおかげで貴重な経験を積むことが出来ました。心より感謝いたします。
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