公募研究
海外研究集会等発表支援 報告
石井 琢郎(新領域創成研究部 助教)
IEEE International Ultrasonics Symposium (IUS) 2022
開催地/ Venice, Italy
期間/2022.10.10-10.13
私は令和4年若手研究者海外研究集会等発表支援プログラムに採択して頂き、10月10日~13日にイタリアのヴェネツィア、リド島で開催されたIEEE International Ultrasonics Symposium (IUS) 2022に参加し、自身の研究成果の口頭発表を行ってきました。本学術集会は、IEEE UFFC (Ultrasonics and Ferroelectronics and Frequency Control) Societyによって開催され、超音波工学分野(超音波デバイスや信号処理・イメージング技術)に関する最も大きな国際集会です。COVID-19パンデミックの影響で過去2年間はオンライン開催となっており、3年ぶりに現地開催されるとあって、今回は1587演題の応募があり、約729件のポスター発表と約500件の口頭発表が世界42ヵ国から活発な発表が行われました。
私は「Development and Clinical Validation of a High-Framerate Transrectal Urodynamic Vector Flow Imaging System」の演題名で医用イメージング領域の口頭発表の1つとして採択され、ハイフレームレート超音波技術を基盤とした下部尿路内ウロダイナミクスの新規医用診断技術の開発と臨床応用可能性に関する報告を行いました。会議出席者とも最先端の超音波信号処理やイメージング技術の情報交換ができたほか、超音波医用イメージング分野で世界をリードするグループの一つであるUniversity of WaterlooのProf. Alfred Yuのチームとは、今回の私の発表成果をベースとして、管腔臓器内の流体-臓器間相互作用の精密な評価に向けて国際共同研究を発展させていく話もできました。しばらくストップしていた密な国際交流ができ、非常に有意義な学会参加となりました。本プログラムのご支援により、国際的な舞台で成果発表や研究者ネットワークの構築が出来た事を心より感謝申し上げます。

ヴェネツィア国際映画祭などでも使用されている施設が会場

口頭発表の様子