東北大学
学際科学フロンティア研究所

公募研究

海外研究集会等発表支援 報告

鄭峻昊(遠藤グループ・博士課程後期1年)

2013 the Conference of 58th Magnetism and Magnetic Materials (MMM)
開催地/アメリカ・デンバー

期間/2013.11.2-8

2013年11月2日から8日までアメリカ のデンバー で開催された、2013 the Conference of 58th Magnetism and Magnetic Materials (2013 MMM)学会に参加し、研究成果を発表して参りました。MMM学会は、毎年11月開催される、磁性に関する世界トップレベルの国際学会で、世界の様様な磁性関係の研究者達が、数多く参加し活発な議論を戦わせる会議です。

現在のDRAMやSRAMを置き換える次世代不揮発性WORKING MEMORYとして、STT-MRAMの研究が世界的に活発に行われています。このSTT-MRAMが工業的に成功するためには、20nm未満の微細MTJ素子に対するエッチングダメージの問題を解決することが強く求められています。今回の発表では、上記課題を解決するために、エッチングガスに含まれる水素によるMTJの特性劣化現象を解明し、エッチングダメージを抑制する新しい技術を提案しました。本研究の成果を情報発信することで本学の当該分野でのプレゼンスをアピールすると共に、STT-MRAMの世界的研究動向を把握する事ができたと思います。

今回の学会ではSTT-MRAMの実用化のために必ず必要な熱安定性及びスイッチング電流に関する研究成果が主に発表されました。
この様々な記述をベンチマークする事により、今後の研究方向に対し多くの知見が得られると共に、世界的研究者との交流を通じて先端技術の動向、人的ネットワーク強化も得られました。
このような機会を与えていただいた学際科学国際高等研究センター若手研究者海外研究集会等発表支援プログラムに感謝申し上げます。

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