公募研究
海外研究集会等発表支援 報告
高橋 佑磨(新領域創成研究部 助教)
国際行動生態学会会議(The 2014 Conference of the International Society for Behavioral Ecology)
開催地/アメリカ・ニューヨーク
期間/2014.7.30-8.7
このたび、学際科学フロンティア研究所の海外研究集会発表支援プログラムに採択を頂き、2014年7月31~8月5日にニューヨークで開催された国際行動生態学会会議(The 2014 Conference of the International Society for Behavioral Ecology)に参加し、最近の研究成果について発表を行なってきました。
当該会議は、行動生態学分野における世界最大級の国際会議であり、世界各国から1000人近くの参加者があります。私は、性的対立(Sexual conflict)というセッションにおいて“Evolution of polymorphism enhances population performance through reduced sexual harassment”というタイトルで講演を行なってきました。口頭発表に採択されたこともあり、多くの聴衆に研究をアピールすることができました。今回は、種内あるいは集団内に存在する個性や個体差といった多様性の機能や意義ついての講演を行ないました。具体的には、アオモンイトトンボの雌における種内の色彩の多様性が集団の増殖率や安定性を高めることを紹介するとともに、生物の進化的な変化と人口学的動態の統合的理解の重要性について議論しました。
会期中は、当該分野の最近の研究の動向や手法を知ると同時に、自身の研究成果について多くの研究者と議論することで何事にも代えがたい収穫がありました。
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左:ニューヨーク市内。
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右:大会ウェブページ