お知らせ
2024.03.22
新領域創成研究部の千葉杏子助教と先端学際基幹研究部の丹羽伸介准教授らの論文が、日本分子生物学会の国際学術誌『Genes to Cells』において、出版後12ヶ月の間に最もダウンロードされた論文
研究分野 | 生化学 |
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主な研究テーマ |
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所属学会 | 日本分子生物学会、日本生化学会、アメリカ細胞生物学会 |
研究概要 | |
私達の生活はさまざまな物流システムによって支えられています。人を運ぶ電車、コンビニの荷物を運ぶトラック、石油を運ぶタンカー…。それらが緻密に組み合わさって、現代の生活が成り立っています。同様に、私たちの体の中にも荷物を運ぶ仕組みが存在します。私は細胞内輸送と呼ばれるこの仕組みについて研究を行っています。 私が着目しているのは、細胞内で車の役割を果たすモータータンパク質です。モータータンパク質は通常、エネルギーの無駄遣いを防ぐためにブレーキがかかった状態(不活性化型)になっていますが、荷物が積み込まれるとブレーキが外れて活性化状態になり、走り出します。これがどのような仕組みで起こっているかはまだよく分かっていません。 私はタンパク質一分子の動きを観察できる一分子観察法という手法を用いてモータータンパク質が活性化する仕組みの解明に取り組んでいます。モータータンパク質の遺伝子変異はさまざまな病気を引き起こします。モータータンパク質がどのような仕組みで活性化されるか明らかにすることで、疾患の発症メカニズムの解明や治療法の確立に貢献したいと考えています。 |