会議発表・論文・出版
2025.03.31
温度は生理学や病理学上の生体反応において重要な役割を担っており、生体システムから細胞レベルまでの化学物質の動態と密接にかかわっています。生体内部温度のモニタリング技術は進展しているものの、局所的
研究分野 | バイオエレクトロニクス、グリア・ニューロン相互作用 |
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主な研究テーマ |
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所属学会 | Materials Research Society、Society for Neuroscience |
研究概要 | |
私は、脳の細胞活動を測定及び操作するデバイスを開発し、神経・精神疾患におけるグリア細胞の役割を理解したいと考えています。 脳の活動は、神経細胞による電気的な信号だけではなく、神経細胞以外の重要な細胞、グリア細胞による様々な化学的な信号によって成り立っています。そのため、脳機能の理解と脳病態の原因を解明するには、多くの信号を同時に測定・操作できるデバイスが必要です。光ファイバは、私たちの日常生活の中で広く用いられています。例えば、インタネット用の光通信です。私は、そのような光ファーバをつくるthermal drawing processを利用して、一本の細いファイバの中に、電極、光導波路、微小流路、バイオセンサーなどの機能を組み込んだマルチファンクションファイバを開発しています。このファイバを利用し、今までの技術では解けなかった脳科学の問題、特に不安情動におけるグリア細胞の役割を解明していきたいと思います。 |