会議発表・論文・出版
2021.01.18
肉眼で観測可能な日食や彗星といった天文現象は、地球上の様々な地域で古くから記録されてきました。過去の人々は、こうした現象をしばしば重要な歴史的人物の生没や事件の前触れと解釈し記
研究分野 | 多波長観測天文学 |
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主な研究テーマ |
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所属学会 | 日本天文学会 |
研究概要 | |
ガリレオ・ガリレイが望遠鏡を作成して宇宙を観測してから400年。観測装置の発展と人々の叡智の積み重ねによって様々な天体が発見され、我々が持っている宇宙観を劇的に変化させました。その中で、今や皆が、そして天文学者さえも愛してやまない天体の一つがブラックホールです。この未知の天体ですが、実は宇宙にはたくさん存在します。例えば、我々が住んでいる天の川銀河や、宇宙に数多く存在する銀河の中心を見てやると、ほぼ必ず超巨大ブラックホール (supermassive black holes; SMBHs)がいるらしいことがわかってきています。その一方で、このようなSMBHがどうやって誕生したのか? あるいはどうやってここまで大きく太ったのか? については、まだまだあんまり知ることが出来ていません。 このようなSMBH、普段は静かで観測も難しいのですが、一旦周りにガスが集まってくると、SMBHの重力ポテンシャルにガスが落ち込み、ガスの位置エネルギーが熱エネルギーに変換され、そこから光が出てきて、見事非常に明るい天体に変化します。このような天体は活動銀河核と呼ばれます。この活動銀河核を利用して中心にいるSMBHのあらゆる情報 (SMBHの質量や太る速さ) を引き出すことで、SMBHの成長の詳細を調べ、宇宙全体のSMBHの活動を掌握するのが私の研究の目標です。もっと詳しい話を知りたい方は、私のウェブサイトをご覧ください。 |