東北大学
学際科学フロンティア研究所

新領域創成研究部

中安 祐太Yuta Nakayasu

助教人間・社会

メンター教員
教授
渡邉 賢(大学院工学研究科)
研究分野 材料プロセス工学、里山資源工学、エコライフスタイル創成学
主な研究テーマ
  • バイオマス由来炭素材料のエネルギーデバイスへの応用
  • 里山資源を活用したローカルカーボン循環コミュニティの構築
所属学会 化学工学会、木質炭化学会、日本化学会、応用物理学会
研究概要  

私たちは何のためにお金を得るのか? 生きるためである。では、生きるために私たちは何にお金を使っているのか? お金の行き先を詳しく見てみると、約1/3は、「食料・水道」、「光熱(エネルギー)」に費やされる(生命保険文化センターHPより)。私は、これらを購入するのではなく自給することによって、カーボンフットプリントの低減や、ライフラインの保証がもたらされると考えた。これを私は、「ベーシック・インフラ型社会」と呼ぶ。しかしながら、食料とエネルギーの自給生活というのは、これまで依存的であった生活を一部自立的な生活に戻すことであり、障壁が大きい。そこで私は、都市に会社のあるサラリーマンでも参入可能なエコライフスタイルを提案し、自らの身で実践していくことを決意した。仙台市の隣に位置し、里山と水資源が豊富な宮城県川崎町に住居を構え、地域コミュニティの一員として生活をしながら、食料とエネルギーを可能な限り自給し、大学ではエネルギーを地域で自給するための技術的な課題解決のための研究を行う。

日本では古くから、田畑で食料を作り、木材を薪や炭として熱源に、川の流れを動力や電力源に活用してきた。しかしながら、これらをただ模倣するだけでなく、現代の技術に適合させた形で活用法を生み出す必要がある。例えば、木材を原料として化学製品を産み出すバイオリファイナリー技術や、水の電気分解によって合成される水素のエネルギー源としての活用である。私は、里山にある資源を現代の技術に適合する形で利用するための技術を開発するとともに、それらを自らのライフスタイルに取り込むことで、環境に優しく安全・安心なライフスタイルを実現する。

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