お知らせ
2025.06.02
東北大学のウェブサイト「まなびの杜」にて、学際科学フロンティア研究所が特集されました。早瀬敏幸所長と齋藤勇士准教授が、異分野融合による学際的研究の魅力と展望を語ります。
ま
研究分野 | 宇宙推進工学、燃焼工学 |
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主な研究テーマ |
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所属学会 | 日本航空宇宙学会、日本機械学会、日本燃焼学会、AIAA |
研究概要 | |
私は、今までに主にハイブリッドロケット/スラスタの研究開発を進めてきました。准教授昇任に際し、さらなる革新的な宇宙推進工学研究を促進していきたいと考えております。そのために、以下に示す3つの項目を行っていきます。 (1)マルチフィジックス解析による燃焼機構の統合的理解:固体燃料を用いるハイブリッドロケットはロケットおよびスラスタへの適用が期待されています。固体燃料の形状変化を伴う当該燃焼は未だ基礎燃焼機構が明らかになっていません。そこで、マルチフィジックス解析手法を構築して、燃焼機構の統合的理解を進めていきます。 (2)宇宙機自律化に向けたデータ解析技術の高度化:世界中では、軌道上サービス向上に向けて、深宇宙探査ミッションを実現していくことが求められています。深宇宙探査では地上との交信が難しいため、宇宙機の自律化が求められます。そこで、異常燃焼を含む故障モードを計測できるセンサ位置を事前に取得し、深宇宙探査に資する宇宙機自律化を目指していきます。 (3)低毒多機能マルチモードスラスタの実現:構造質量の軽量化に向けては単一の液体推進剤(燃料と酸化剤)の使用が求められ、また、安全性の観点から毒性の低い低毒推進剤の使用が必須となります。そこで、低毒多機能マルチモードスラスタの研究開発を目指していきます。 |