会議発表・論文・出版
2024.03.18
資源として豊富なマグネシウム(Mg)を用いるマグネシウム蓄電池(Rechargeable Magnesium Battery: RMB)は、安価で安全・高容量な次々世代蓄電池として期待されています。
研究分野 | エネルギー材料、電気化学 |
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主な研究テーマ |
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所属学会 | 日本金属学会、電気化学会 |
研究概要 | |
我々は地球上に住み、様々なエネルギーを利用して日々の活動を行っていますが、この地球という系に与えられるほぼ唯一のエネルギー源は太陽光です。したがって、太陽光のエネルギーを“如何にして蓄え、そして利用するのか”ということが、持続可能社会を実現するために重要なポイントになります。 私はこれまで、マグネシウムなどの多価イオンを利用した次世代蓄電池に関する基礎研究を行ってきました。蓄電池とは人工的なエネルギー変換システムであり、電気エネルギーと化学的なエネルギーを相互に変換することができます。一方で、自然界には太陽光のエネルギーを化学的なエネルギーに変換する光合成というシステムがあります。これからは、蓄電池と光合成は同類のシステムとして理解できるという着眼点から、 ①両者を組み合わせた革新的エネルギー変換/貯蔵デバイスの開発 および ②バイオ-理工融合のエネルギー変換のための基礎学理構築を両輪とした研究を推進します。 環境・エネルギーの問題とは“生命と工学の共生”に対する問いであり、その回答には学際的なアプローチが必要不可欠になると私は考えています。環境調和性や持続可能性をキーワードとして、デバイス開発と学理構築の両面からバイオ-理工融合のエネルギー変換に関する研究分野を切り拓き、生命(自然)と工学(人間)が共生する未来の基盤構築を目指します。 |