会議発表・論文・出版
2024.07.30
東京農工大学大学院工学研究院の村岡貴博教授、同大学院工学府の鈴木洸希大学院生、野尻涼矢大学院生(研究実施当時)、徳島大学先端酵素学研究所の齋尾智英教授、松﨑元紀助教、東北大学流体科学研究所の馬渕拓哉
研究分野 | 材料工学、分子生物学 |
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主な研究テーマ |
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所属学会 | 日本機械学会、日本伝熱学会、電気化学会、分子シミュレーション学会 |
研究概要 | |
小さな分子、特にイオンが複雑に入り組んだ構造の中を輸送するとき、どのような経路を輸送し、どのくらいの速さで(伝導・拡散)することができるのか?ナノスケールの世界で起きているイオン輸送現象は、生体分子(生命科学)から高分子材料(材料科学)まで、幅広い分野で重要な役割を担っています。私たちはこういった実験では見ることの難しい時空間スケールの現象を理論(分子シミュレーション)を用いて解明し、理論的に高効率かつ高機能な分子設計を行い、創薬・材料開発への展開を目指しています。 理論・計算化学の手法、特に分子動力学(MD: Molecular Dynamics)法を基盤として研究を行っています。生体分子や高分子システムで起きている幅広い時空間スケールの動的性質(ダイナミクス)を解析するためには、時空間スケールの異なる計算手法を組み合わせたマルチスケールシミュレーション技術が重要です。量子化学計算や反応MDを用いた化学反応およびイオン輸送現象から粗視化MDを用いたタンパク質・高分子の高次構造形成現象までマルチスケールの動的現象に興味を持っています。 |